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すみません。
昨日の続きです。
それで、講演の話なんですが、まず前振りから。
透析患者さんはオシッコが出ない人が多いですから、透析をすることで、前回の透析から増えた分の水分を除去しなければなりません。
透析前の体重測定では、基準体重(ドライウエイト)から何キロ増えてきたかを計算し、その分の除水を行います。
たとえば、2kg増えてきたときに4時間の透析を行うとすれば、1時間あたり500gの除水を行います。
一般的には、時間あたりの除水量は体重の1.2%程度に抑えておいた方がいいと言われています。
つまり、60kgくらいの人では、一時間あたり700gくらいになるのです。
ただ、全く尿の出ない患者さんで、びっくりするほど増えてくる方が時々いらっしゃいます。
そうすると、一時間あたりの除水量もかなり多くなってしまいます。
それで、やっと講演で聞いた動脈硬化の話に戻ります。
透析患者さんの血管は、石灰化が進んで、まるでガラス管の様な動脈になっていきます。
このときに、石灰化のない動脈でしたら、除水を多くして血管内の水分をどんどん引いていっても、動脈がそれなりに縮んで対応しますが、石灰化の強い動脈だと、大量の除水を行っていくと、透析後半に急激に血圧低下を起こしたりするのです。
ひどいときは、170から90mmHgとか落ちてくる場合があります。
この様な急激な血圧低下の何が悪いかと言いますと、狭心症発作を起こす可能性があるようなんです。しかも、透析患者さんの狭心症は胸痛などの症状がないことが多いと言われています。
特に問題なく経過していたのに、急激に肺に水がたまっていて、心不全になっていた時は、こういうケースが多いそうです。
それではどうすればいいかと言うことですが、
1.無理な除水がないように、しっかり水分制限を行うこと。
(水分制限の基本は塩分制限です。塩分を控えれば水分は自ずと制限されます。)
2.長時間の緩やかな除水を行うこと
3.石灰化が起こらないような十分な透析を行うこと
この様な事が必要となってきます。
1.2に関しては、患者さんの努力によるものが多いですが、3は我々が努力すべき事です。
当クリニックでも、常に十分な透析を行うことを心がけております。
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また、上記検査を透析前後で行うのも興味深いですよ。
殆どのケースで透析後に悪化します。
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