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2008.05.04 03:20 |  診療  |  援腎会  | 推薦数 : 0

血液ろ過透析(HDF)について2

昨日は、HDFがいかに優れているか説明しましたが、HDFが主流の方法とならない理由はなぜなんでしょうか。

HDFには高価な専用の透析機械が必要であり、通常の透析液の他に置換液も必要となるため、コストが割高になります。
そのため、透析をはじめてからの期間が長い患者さんで、手根管症候群、異所性石灰化による関節痛があってアミロイドーシスなどの問題を抱えている方や透析困難症で透析中に血圧が下がってしまう方を対象に、HDFを行っています。

このように、HDFは多くの点でHDに比べ利点が多く、非常に有用な治療法だと言われていますが、現状では、コストがかかる治療であり、長期間透析をやったために合併症がたくさん生じてきた患者さんなどの限られた方しか対象としていません。

これだけ有用だと言われている治療法を、安価にできるだけたくさんの患者さんに提供できないかと言う観点から考えられた方法がオンラインHDFです。

オンラインHDFは、通常のHDFで使用するサブラットと言う注射液を使用せず、透析に使用する液を直接点滴(補充液)として使用する方法です。

この方法だと、補充液が大量に置換できるメリットがあります。通常のHDFでは置換液はせいぜい多くても10リットルまでですが、オンラインHDFでは50リットル以上まで可能です。
つまり、通常の方法に比べ、効率も高いと言えます。

オンラインHDFを行うためには、厳重な透析液の水質管理ができる事が前提になります。
源水はエンドトキシンという物質で汚染されています。しかし、オンラインHDFを行うためには、細菌やエンドトキシンを測定感度以下になるまで徹底的に清浄化させなくてはなりません。

援腎会すずきクリニックでは、東レ社製の最新の洗浄消毒方法を取り入れた「トータルクリーン化システム」を導入し、徹底的に水質管理を行うことで、高度の水質管理が可能になりました。

オンラインHDFは、現時点で保険では認められておらず、そのコストは医療機関にとって大きな負担となります。
しかし、オンラインHDFが通常のHDに比べ優れていることがわかっているため、最近では行う施設がどんどん増えてきています。

患者さんにオンラインHDFを提供することで、『透析はつらい』、『透析はなるべくやりたくない』と言う考え方から、『辛くない透析をやって、元気で長生きする』と言う考えに変えていきたいと考えています。

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