| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 |
この仕事をしていると、必然的に多くの職種の人と出会うことになる。
中には「えっ?そんな仕事ってあるの・・・でも確かに、考えればあって当然だよね」
というような仕事の方もいるが、
まあ、一般的な仕事の方が多いのも事実である。
そんな中、ちょっと変わったジャンルの方々がいる。
プロの格闘家である。
プロレスラー、プロ空手家(K−1系の選手)、プロキックボクサー、プロボクサー。
もちろんそれだけで生活が成り立っている有名人はいず、
プロライセンスを持っているという意味での『プロ』が大半なのだが。
先日、プロボクサーが試合中の傷を診てほしいといってきた。
両方の眉から上眼瞼が切れていた。
一応傷は縫合してあり、リングDrがその場で処置をしたとのことであった。
が、お世辞にも綺麗な傷とはいえず、あくまで応急処置的な縫合であった。
そこで一応訊いてみた。
「もう一回縫い直した方が傷は綺麗になるし、治りも早いよ」
しばし考えた彼の返答は、
「いや、いいです。
自分はまだしばらく現役でやり続けるし、
今綺麗に縫ってもらっても、また切れるだろうし・・・・」
オイ、オイ、また殴られる気か?
もうちょっとディフェンス磨けよと、内心思いつつ、
「そう、じゃ、傷の処置だけしておこうね」
ということになった。
その後ふと思った。
『あれって、労災?』
労災保険を『権利』だと思っている方が多いが、
実際的には『義務』に近いものがあるのだ。
いや、『義務』というとまた語弊がある。
労務上の疾病、外傷などは労災保険で加療しなければいけないのであって、
労災保険が使えるのではないのだ。
じゃ、何が何でも労災保険を使わなくてはいけないのかというとそうではなく、
自費治療だったらそれはそれで問題ない。
別の言い方をすれば、一般的な健康保険は使えないのだ。
軽いけがや熱傷の場合、
「自分の不注意ですから、労災ではなく健康保険でお願いします」
という方がいるのだが、本来は
「では自費で治療されるということですね」ということになるのだ。
この件に関して、かつて労働基準監督署の人と話をしたことがあるのだが、
「会社に迷惑を掛けたくない、自分が悪いからという人が多いのですよ」といっても、
「労務上の疾病に関しては絶対に労災を使ってください。
少なくとも、健康保険は使えないことは念を押してください」
といって譲らなかった。
「そもそも、ご本人も、その方が負担にならないし、使わない理由が解らない」
と、最後には首をかしげ、
どうしても、労災を使いたくないという気持ちを理解してもらえなかった。
閑話休題。
さて、このボクサーの試合場の傷が労災にあたるのか、
かの労基に電話をしてみた。
「プロボクサーの試合中のけがというのは、労災になるのですか?」
「それは労災にはなりませんね。
プロボクサーというのは労務者、被雇用者にはあたりません。
会社などと雇用、被雇用の契約を交わして労務者になるのですが、
プロボクサーなどの場合そうした関係はありませんから」
「でも、試合をする以上、契約なりしていると思うのですが」
「それは試合に関する契約であって、雇用契約ではないんです。
プロボクサーなどは一人一人が事業者みたいなものなんです。
社長さんが、労務上でけがをしても労災の適用にならないのと一緒です」
ウ〜〜〜ン、納得いくような、いかないような。
まあ、いずれにせよ、院長(=社長)の私には労災は適用されないということですな。
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
医療施設の広告には制限がある。
以前よりは規制緩和されたものの、未だに何を広告していいわけではない。
全く無制限にするのはどうかと思うが、
緩和された内容でも、病院を選ぶのには情報量が少ないのではないかと思う。
まあ、今はインターネットがあるのでそれほど困らないのかもしれないが。
ちなみに厚生労働省の見解ではインターネットは広告に当たらない。
広告は、無制限に不特定多数の人間の目に留まるもので
インターネットは目的を持ってみるものだから広告にならないらしい。
TVで病院やクリニックの広告を見ることは少ない。
美容外科以外で全国展開している病院が少ないのもあるが
地元ローカルでもほとんどイメージ広告しかできないので
大枚をはたいての広告効果は得られないだろう。
横道にそれるが、
マスコミ、特にTVはスポンサーに頭が上がらない。
そのため、広告を出さない医療業界(製薬会社は別)は気兼ねなくバッシングすることが出来る。
製薬会社は大口のスポンサーなので
毎年過去最高益を更新していてもマスコミでたたかれることはない。
また、最近起こった秋葉原の無差別殺人事件でも
犯人が働いていた会社の元請け、日本で最も広告費を使っているらしい、
自動車会社の話題が触れられることがないのはそのためだという噂もある。
閑話休題、
そういうわけで病院の広告は駅看板、電柱、電話帳など限られたものになる。
開業した当初、どこで嗅ぎつけてくるのか広告会社が蟻の様に群がってきた。
「とにかく知ってもらわないと」という思いもあり
タウン誌や消火栓など含めかなりの広告を行った。
が、いったん始めた広告はやめるのが難しい。
広告効果がないように思えやめようと思っても、
「もしこの広告をやめると患者数が減るかもしれない」という思いが常につきまとう。
それでも徐々に減らし、今はJRの最寄り駅にすら出していない。
そんな中、数少ない広告の更新の話が来た。
バスのアナウンス広告、「次は○○前です」というやつである。
1年ごとの更新なのであるが、
実はこの3年ほど更新の度に「もうやめる」といっていたのである。
やめるというと割引料金になり、翌年から毎年担当者が代わり
新しい担当者は必ず、やめるということを初めて聞いた顔をし、
「いや〜この料金見てびっくりしたんですよ。この料金は特別ですよ」という。
今年も全く同じ話の流れとなった。
「バスの本数も多いし、この料金でもったいないですよ。
どうしてやめるんですか?」
「忙しすぎて、もうこれ以上患者数が増えるとまともな診療ができなくなるから」
「・・・・・・・・」
たぶんこんな理由は初めて聞いたのであろう、妙な間があった。
まあ、普通は費用対効果が乏しいとか、事業事態の撤退が大半だろうから。
それに対するマニュアルはあろうが、人が多すぎるからやめるというマニュアルはないのだろう
そこからの営業トークはグダグダになってしまった。
通常の殺し文句は「広告をやめると顧客数が減るかもしれませんよ」なのだが、
元が患者数を減らしたいという理由なのだから、どうしようもない。
「料金を勉強してみても・・・・・・だめですよね」
当然だめである。
彼の出した究極の提案はこうだった。
「・・・いっそのこと、お医者さん募集というアナウンスはどうでしょう・・・・」
事務員や、妥協して看護師まで認めよう。
でも、医者がバスの「医者募集のアナウンス」を聞いて就職の申し込みに来るはずがない。
というか、それで面接に来るって、怪しくありません?
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)