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七夕である。
クリニックの近所の商店街でも毎年七夕祭りをやっている。
仙台の七夕祭りに比べると、比べるに及ばない程度の規模だが、
それらしい飾り付けがなされ、屋台も並ぶ。
例年仕事終わりに、相方と待ち合わせていっていたのだが、
今年はお互いのスケジュール上夜は都合がつかず、
火曜日の昼間にいくこととした。
通りなれた商店街ではあるが、普段とは違う飾り付けがしてあり、
まあ祭りの雰囲気がないではない。
が、建ち並ぶ屋台もかなりお休みしており、
やっているところも屋台特有の威勢の良さはなく、
田舎の食堂並みのけだるさが漂っていた。
やはり屋台は漆黒の中、誘蛾灯の如きライトが煌めいていないと風情がない。
今朝、車の中でラジオを聴いていると七夕のことを話題にしていた。
そこで、七夕の話がどういう話なのだか知らない人が、意外と多いといっていた。
そんなことは常識だろうと思っていたのだが、
では『彦星』と『織り姫』の関係はという問題に、
ふつうに「フィアンセ同士だろ」と答えて大間違い。
実はすでに結婚をしていたのだそうだ。
後刻、ネットを見ていてもその話題が書いてあり、
約70%の人がやはり、二人の関係は恋人同士だと思っているそうだ。
そこでうちのスタッフ、及び患者さんたちにも訊いてみると
圧倒的に恋人関係と思っている人間が多く、
夫婦だと知っていた人間はわずかだった。
この話を聞いてうちのスタッフ
「まあ、夫婦なのに別居?何があったのかしら 」
芸能人カップルの破局を聴いたか如き一言であった。
まあ別居というより、単身赴任というべきか・・・・
昨今の『旦那元気で留守がいい』的単身赴任からすると
ロマンチシズムにいささか欠ける。
やはり、夫婦=単身赴任、よりも恋人同士の『遠距離恋愛』の方が
七夕の話には似合うような気がする。
もっとも、少数意見(1名)の
『あれって、兄妹でしょう?』よりもましだが。
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昨日は結婚記念日だった・・・・多分・・・・・だと思う・・・・
カルテの日付印を見て
「・・・・何か気になる・・もしかすると・・・」
ただ、正直言って30日なのか31日なのか記憶が定かでない。
当時大学で働いていたし、同僚の医者達を結婚式に招待するとなれば
結婚式は土曜日か日曜日だったはずだ。
十数年前の5月30日が土曜日かどうかを調べれば判る。
しかし、結婚式がいつだったか判らない人間に
何年前に結婚したかがすぐに判ろうはずもない。
開業して12年、その前に東京の病院に送り込まれて5年くらいか。
とりあえず、17年前の5月30日を調べたところ
「ビンゴ!!」
土曜日であった。
この日に結婚したことにおおむね違いない・・・・だろう。
幸いなことに仕事も早く終わったので、
お隣にあるデパート行き、スウィーツを購入。
とりあえず体裁だけは整えることができた。
さて、うちに帰り、台所にいた相方に
「・・はい」と何も言わずに渡すと、
「・・うん、ありがと・・」と割と素っ気ない返事。
もしかするとこいつ、と思い一言追加してみた。
「・・・・・結婚記念日・・・」
案の定それを聞いた相方は、箱を持った腕を伸ばしたままフリーズ。
しばしの沈黙の後、
「今日って、何日だっけ」
「5月30日」
「・・・・・・・そうかもしれない・・
ところで何回目?」
「17年目に入ったところだから、16回目になるのかな」
「・・もうそんなになるんだ・・」
と感慨深げにしていたのだが、いきなり
「・・・・・スウィートテンダイヤ!!」
「・・・なにをいまさら、通り過ぎたものは時効。
次の機会におねだりしなさい。
どうせ買ってもしないくせに」
「・・次って何かな?」
「細かくいろいろあるみたいだけど、メジャーなところだと銀婚式かな」
「先が長いな・・・・・」
世間では、事細かに何かしらの記念日を覚えていて、
それを逐一確認する女性がいるらしい。
それに比べ、なんて平和な家庭なんだろう。
さて、9年後、銀婚式の時は教えないでおいて、
次、金婚式まで粘ってみるか。
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