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< 平成7年1月17日、午前5時46分 | メイン | 遅まきながら今年の抱負 >
2011.01.31 19:54 |  診療  |  生活 / くらし  |  紅のパグ  | 推薦数 : 0

ブーム

病気にも流行がある。

今、この時期だったらインフルエンザや感冒(いわゆる風邪)。

これからの季節だったら花粉症がその筆頭だろう。

もちろんこれらの病気は、シーズン毎に流行るなりの根拠があり

流行るべくして流行っているので、何ら不思議はない。

ただこの業界、時として流行るべくはずもないものが流行るという傾向がある。

 

外科医をやっているときに、

当時いた病院で虫垂炎(いわゆる盲腸)が大流行したことがある。

無論、多少昔の外科だと、右下腹部痛=虫垂炎=手術と

いう一連の流れがあったことは否定しない。

ただ、その病院では点数稼ぎの不要な手術はなく、

術前診断でもそれなりに疑わしい症例ばかりで、

手術をしてみれば破裂寸前というもの少なくなかった。

それが毎日毎日、日によってはダブルヘッダーで2週間ほども続いただろうか。

ところが、ある日を境にその流れがぴたっと止まり、

嘘のように平穏な日々となった。

 

これだって、季節などによって体力、抵抗力が落ちてそうなりやすかったのだ、とか、

何かしら、炎症性の細菌などが流行っていたのだ、とか

理由をこじつければそれなりの仮説は成り立つ。

ただまったく説明できない流行もある。

 

さて、そういうわけで(?)今、眼瞼(まぶた)の手術がマイブームである。

といっても特定の疾患ではない。

特定の疾患、仮に眼瞼下垂の患者さんばかりが妙に多いと

マスコミがまたいたらぬ情報を流したかな、と想像がつく。

特に大きくなるほくろ=悪性黒色腫、といった番組があると

2週間はそれに忙殺されることになる。

ところが、今の眼瞼ブームはバラエティーに富んだ疾患で、

眼瞼という場所のみが妙に多いのだ。

眼瞼下垂が2件、そのうち1件は眼瞼挙筋を扱うレベル、

もう1件は皮膚のみの切除で事足りるレベル。

睫毛内反症(逆さまつげ) =ほぼ二重の手術、1件。

眼瞼の腫瘍2件。

1件は明らかな良性、皮膚の切除のみ。

もう1件は悪性の疑いが強く、 まぶたを全層切除し、

結膜側と皮膚側をそれぞれ作り直すような

形成外科医としてはわくわくするような手術。

 

たかが5件ではあるが、月の手術件数20〜30件の我がクリニックとしては

かなりの割合なのである。

無論、文句があろうはずがない。

普段、ほぼ皮膚科医の生活をしていても元は形成外科医。

こういうときは、若かりし頃からしみこんだ本能が騒ぐ。

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