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この仕事をしていると、必然的に多くの職種の人と出会うことになる。
中には「えっ?そんな仕事ってあるの・・・でも確かに、考えればあって当然だよね」
というような仕事の方もいるが、
まあ、一般的な仕事の方が多いのも事実である。
そんな中、ちょっと変わったジャンルの方々がいる。
プロの格闘家である。
プロレスラー、プロ空手家(K−1系の選手)、プロキックボクサー、プロボクサー。
もちろんそれだけで生活が成り立っている有名人はいず、
プロライセンスを持っているという意味での『プロ』が大半なのだが。
先日、プロボクサーが試合中の傷を診てほしいといってきた。
両方の眉から上眼瞼が切れていた。
一応傷は縫合してあり、リングDrがその場で処置をしたとのことであった。
が、お世辞にも綺麗な傷とはいえず、あくまで応急処置的な縫合であった。
そこで一応訊いてみた。
「もう一回縫い直した方が傷は綺麗になるし、治りも早いよ」
しばし考えた彼の返答は、
「いや、いいです。
自分はまだしばらく現役でやり続けるし、
今綺麗に縫ってもらっても、また切れるだろうし・・・・」
オイ、オイ、また殴られる気か?
もうちょっとディフェンス磨けよと、内心思いつつ、
「そう、じゃ、傷の処置だけしておこうね」
ということになった。
その後ふと思った。
『あれって、労災?』
労災保険を『権利』だと思っている方が多いが、
実際的には『義務』に近いものがあるのだ。
いや、『義務』というとまた語弊がある。
労務上の疾病、外傷などは労災保険で加療しなければいけないのであって、
労災保険が使えるのではないのだ。
じゃ、何が何でも労災保険を使わなくてはいけないのかというとそうではなく、
自費治療だったらそれはそれで問題ない。
別の言い方をすれば、一般的な健康保険は使えないのだ。
軽いけがや熱傷の場合、
「自分の不注意ですから、労災ではなく健康保険でお願いします」
という方がいるのだが、本来は
「では自費で治療されるということですね」ということになるのだ。
この件に関して、かつて労働基準監督署の人と話をしたことがあるのだが、
「会社に迷惑を掛けたくない、自分が悪いからという人が多いのですよ」といっても、
「労務上の疾病に関しては絶対に労災を使ってください。
少なくとも、健康保険は使えないことは念を押してください」
といって譲らなかった。
「そもそも、ご本人も、その方が負担にならないし、使わない理由が解らない」
と、最後には首をかしげ、
どうしても、労災を使いたくないという気持ちを理解してもらえなかった。
閑話休題。
さて、このボクサーの試合場の傷が労災にあたるのか、
かの労基に電話をしてみた。
「プロボクサーの試合中のけがというのは、労災になるのですか?」
「それは労災にはなりませんね。
プロボクサーというのは労務者、被雇用者にはあたりません。
会社などと雇用、被雇用の契約を交わして労務者になるのですが、
プロボクサーなどの場合そうした関係はありませんから」
「でも、試合をする以上、契約なりしていると思うのですが」
「それは試合に関する契約であって、雇用契約ではないんです。
プロボクサーなどは一人一人が事業者みたいなものなんです。
社長さんが、労務上でけがをしても労災の適用にならないのと一緒です」
ウ〜〜〜ン、納得いくような、いかないような。
まあ、いずれにせよ、院長(=社長)の私には労災は適用されないということですな。
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明
ずっと以前に、クリニックの近所のビルで
立て続けにテナントが入れ替わった話を書いたと思う。
最近、最後に入れ替わりまだ頑張っている店の人間と話す機会があった。
『あの場所、立て続けに3店舗が入れ替わったから、
今度の店はどうかと思っていたんですよ』
『私もビルのオーナから、同じ事をいわれましたよ。
お宅は大丈夫って?
それが、今年の11月で丸2年になりますから、早いものです』
飲食店の場合、どの程度の期間続けば一安心といえるか知らない。
ただ、ものの数ヶ月でテナントが入れ替わっていた場所で
もう2年というのはそれなりに評価できることだろう。
実のところ、いつか行ってみようと思いつつ、行きそびれている。
近いうちに是非ともいってみねば。
問題は、我が夫婦が気に入ると、圧倒的な確率で閉店する店が多いということだ。
暗
クリニックのあるビルの真裏に新築のビルがある。
1年ほど前にできたばかりの6階建てのビルである。
1階から4階までは順調とはいえないまでも、それなりのペースで埋まった。
そして、今年に入った頃だったろうか、6階の工事が始まった。
6階は他の階とは異なり、ベランダのような部分が儲けてある。
その分、窓がビルの面した道路より奥まっており、
下からは見えない構造になっている。
道路からは、そこに6階部分があることすら知る由がない。
その時点で、店舗としてどうかと思うのだが、
そこに入るべく準備を始めたのが、焼き肉屋であった。
焼き肉屋とうなぎ屋は、香りを周囲にまき散らし客を誘うのが、
一番の集客方ではないだろうか。
それがビルの最上階とは、英断というか、暴挙というか・・・・・・
そこでこの店が流行るのかどうか個人的に非常に興味がそそられ、開店の日を心待ちにしていた。
ビルの外看板も取り付けられ、隣からみる限り、内装工事も終わったようであった。
ところがいっこうに開店をする様子がない。
いつまで経っても外看板が点灯することもなく、花輪が並ぶこともない。
そうこうしているうちに数ヶ月が過ぎ、5階の工事が始まった。
これで一応全フロアが埋まったか、と思ったある朝、
そのビルの前に、一台の車両が止まっているのに気づいた。
解体、産業廃棄の車である。
5階の工事ミスでのやり直し?
いや5階にはそうした不穏な動きはない。
1〜4階はちゃんと営業をしているようだ。
もしやと思ってみると、予想に違わず6階店舗の解体を行っている。
こちらの予想を超えたスピードでの閉店であった。
いや、工事が終わってからだと数ヶ月が経っているので、予想通りというべきか。
いやいや、そもそも開店すらしていないものを、閉店したと言っていいものか・・・・・・
何があったのか、開店を決めたものの己の暴挙に気づき
傷が広がらないうちに撤退したのか、
はたまたチェーン店親会社がこけたのか、
その真の事情を私が知ることはない。
ただ、一度も明かりが灯ることもなかったその跡に、
すでに別の店舗が決まっていることは知っている。
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車を買うときに最初にしなければいけないことは、
メーカーと車種選びだろうか。
今回は、買ってみようかと思う車があったからの行動なので、
これはすでに決定事項だった。
次はその車種の中でのグレード選びか。
今回の車は2タイプしかなく、その内容からしても迷うことはなかった。
オプションで後付けすることを考えたら、ある程度の装備のものを選んだ方が
手っ取り早いだろう。
次に悩んだのが、ミッションにするか、オートマにするか。
ちょっと待て、クラッチを踏むのが辛いから買い直すのではなかったのか?
前編を読んだ方々はそういうだろう。
確かにそうである。
否定はしない、が、そこはそれ、やはり悩みどころだ。
車の運転は、エンジンの音を感じながらギアを変えて
初めて楽しめる・・・様な気がする。
確かに、クラッチを踏むのが辛いこともあるけど、
それは今の車のクラッチが重いためかもしれないし、
膝の調子もいずれ快復するかもしれない・・・・・・・・
いったんは決めていたものの、やはり悩む。
そこに相方が追い打ち。
『えっ?オートマでいいの』
次は色か。
今乗っている車は、一見黒に見えるくらい濃い色をしている。
そこに光が当たると鮮やかな色になり、それなりに気に入っている。
ただ、濃い色には致命的な欠点がある。
汚れが非常に目立つのだ。
せっかく洗車をしても、一雨で白い斑点ができダルメシアンになってしまう。
そこで今回は明るい色にしようと思ったのだが、
無難なところは白かシルバーか。
車を買い換えることにしてから、街ゆく車を何となくみていると
最近の車は白とシルバーが異常に多い。
不景気になると明るい色の車が売れるというが、それにしてもあまりに多すぎる。
飽きることもなく、決して外れの色にはならないだろうが
しかし、ここまで多いとちょいと考え直したくなる。
黒や、その他の濃い色を除くと後は赤や、ブルー系、
黄色とも金色ともつかない色などがある。
赤・・・確かに若かりし頃、ワインレッドの車に乗っており、
それなりにいい色だったと思う。
ただ、この歳になってあまりど派手な赤は・・・・・
黄色系のやつは飽きそうだし、ブルー系・・・・・
はてさて、どうしたものやら、一旦保留。
今は、ナンバーも好きなものを選ぶことができる。
良くありがちなのが生年月日。
相方と生まれ月が一緒なので、相方と自分の誕生日の組み合わせが第一候補。
後は自宅のルームナンバー、や電話番号。
これは万が一引っ越した場合に意味をなさなくなるし、
自宅を教えながら走り回るのも趣味ではない。
クリニックの電話番号も候補に挙がったが、
引退した場合、いつまでも仕事を引きずっていたくない。
個人的には何の意味もなく、好きな数字というのも一つの方法だろう。
現に同じ駐車場に止めてある車の中には、『・・・7』や『・・77』など
明らかに狙ったであろうナンバープレートがある。
一層のこと『119』なんてどうだろうと、相方にいったところ
『縁起でもない!!』と一蹴。
最後に相方が一つの数字を言った。
『なにその番号?』
一蹴そう言いかけて、慌てて言葉を飲み込んだ。
結婚記念日だった。
疑問その1:非社会的生活を営んでいる集団の方々の中には
『・893』のナンバープレートをつけている人はいるのだろうか?
ありそうだが、ないだろうな・・・・・たぶん。
疑問その2:大昔、『バックナンバー333』というテレビドラマがあった。
『・333』という車を持った主人公が
何かしらの事件を解決するような内容だったと思うのだが、
当時は希望ナンバーの取得はできなかったはずだ。
たまたま、運良く『・333』がとれたのか、
実はナンバーはどうでもよくって、たまたま並びがよかったので
それをタイトルにしたのだか、謎だ。
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