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9月も終わりである。
ということは開業して丸12年。
明日から13年目という事になる。
開業した年に生まれた子供はすでに中学生。
道理で、小学生の時から診ていた娘が嫁に行くわけだ。
決して父ではないが、花嫁の父の心境が少しは解らんでもない。
私のボス(教授)は技術的にはすばらしいものがあったが、
人間的には、心から尊敬できる御仁ではなかった。
それでも時々(良い意味で)しみじみと思い出す言葉がいくつかある。
形成外科は先天奇形の子供たちを扱うことが多い。
手術をしてしまえば後は問題ない症例もあるが、
手術後も、成長とともに送る変化を、
何年も診続けなければならない症例も少なくない。
回診の途中だったのか、何かの時に個人的にいわれたのか覚えていないが
この言葉だけは忘れられない。
「先天奇形の子の治療は、その子が結婚してやっと終わったと思え」
その時はそこまでは思わなかったが、
今しみじみとかみしめると、単純に治療期間だけではなく、
「人生の分岐点まで責任を持って診ろ」といっていたように思える。
ここで子供の異常を、手術的に扱うことは皆無に等しい。
ただ、子供に限らず、太田母斑や血管腫の患者さんや、
アトピーなどの慢性的な疾患の患者さんが
その人生の岐路を迎えたときに、
「無事にこの日を迎えることが出来て助かりました」
といわれると、
後で、一人にやついてしまう。
専業主夫への道は、まだ先が長そうだ。
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