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2009.09.30 19:18 |  開業 / 病院経営  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  紅のパグ  | 推薦数 : 0

13年目

9月も終わりである。

ということは開業して丸12年。

明日から13年目という事になる。

 

開業した年に生まれた子供はすでに中学生。

道理で、小学生の時から診ていた娘が嫁に行くわけだ。

決して父ではないが、花嫁の父の心境が少しは解らんでもない。

 

 私のボス(教授)は技術的にはすばらしいものがあったが、

人間的には、心から尊敬できる御仁ではなかった。

それでも時々(良い意味で)しみじみと思い出す言葉がいくつかある。

 

形成外科は先天奇形の子供たちを扱うことが多い。

手術をしてしまえば後は問題ない症例もあるが、

手術後も、成長とともに送る変化を、

何年も診続けなければならない症例も少なくない。

回診の途中だったのか、何かの時に個人的にいわれたのか覚えていないが

この言葉だけは忘れられない。

「先天奇形の子の治療は、その子が結婚してやっと終わったと思え」


その時はそこまでは思わなかったが、

今しみじみとかみしめると、単純に治療期間だけではなく、

「人生の分岐点まで責任を持って診ろ」といっていたように思える。

 

ここで子供の異常を、手術的に扱うことは皆無に等しい。

ただ、子供に限らず、太田母斑や血管腫の患者さんや、

アトピーなどの慢性的な疾患の患者さんが

その人生の岐路を迎えたときに、

「無事にこの日を迎えることが出来て助かりました」

といわれると、

後で、一人にやついてしまう。

 

専業主夫への道は、まだ先が長そうだ。

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