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昨夜、自宅に電話がかかってきた。
自慢ではないが、我が家の電話は滅多なことではならない。
実家からの連絡も大半はメールだし、強いていえ場合相方の業務連絡があるくらいか。
「もし、もし、」
当然、こちらは名前を名乗らない。
「・・ご主人ですか?」
妙に馴れ馴れしい口調である。
この時点ですでに警戒モードにはいる。
「(ぶっきらぼうに)はい」
「こちら○○といいます」
○○は会社名(らしい)だが、個人名は名乗らない。
また、何の会社だかもいわない。
警戒レベルはさらに上がる。
頭の中の警告灯が点滅を始めた。
「用件は?」
少し間が空いたのでこちらから話を誘う。
「ご主人が借りられているアパートの件ですが」
自宅はローン中とはいえ賃貸ではない。
借りているのはクリニックの入っている建物くらいだ。
警戒レベルマックスである。
頭の中で赤いライトが点灯している。
「そんなモノは借りていない」
「・・いえ、あの、社宅ですとかですね・・」
馴れ馴れしい口調のまま食い下がる。
「そんなモノも借りてはいない」
「・・(ちっ)・・」ガシャ!!
いったい何だったんだろう?
新手の振り込め詐欺だったのか?
それとも『愛人用にアパートを借りてるだろう』とか
かまをかけて脅すつもりだったのだろうか?
が、正解は分からない。
もう少し愛想よくして、話に乗ってあげるべきだったかもしれない。
金融商品や節税用マンション販売のTELは話を聞き飽きているので
数秒でも相手にするのは時間の無駄だが、
この得体の知れないTELは目的が分からないだけに
興味がそそられる。
もう一回かかってこないかな・・・・
そしたらじっくり話を聞くくらいはしてあげるのに。
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