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2008.08.25 19:07 |  診療  |  生活 / くらし  |  紅のパグ  | 推薦数 : 0

時の流れ

「先生、15年前にH病院にいました?」

生後3ヶ月のチビちゃんの、経過を診せに来たお母さんが唐突に言った。 

「ここを開業したのが11年前だから、15年前だったらそこにいたよ」

「実は私、15年前、高校生だった時に先生にお世話になったことがあるんです」

 

『お世話になった』

実は、非常に苦手な言葉なのである。 

相手は、当然、感謝の意を込めていってくれているのは解るのであるが、

正直、どうした態度を取ったらいいのか判らない。

そういわれると嬉しくもあるのだが、同時に面映ゆく、居たたまれない気持ちになる。

仕事として当然のことをしただけなのだから

『お世話になった』なんていってくれなくても、という思いもあれば、

過去の自分の、仕事結果を知りたくないという気持ちもある。

以前やった手術の結果を見せられるということは、

幼い頃に描いた絵や文章を、目の前に突きつけられるような気恥ずかしさがある。 

 

もちろん、15年前といえば、それなりに成長はしていたはずだし、

稚拙な技術の結果を、目の当たりにするのがつらいわけではない。

むしろ、「こんなに綺麗な傷跡になりました」と、

よい結果を誇らしげに見せつけられることの方が嫌だ。

褒められ慣れていないために、どう対応したらいいか判らないのか、

何か褒められることに対してのトラウマがあるのか、

感謝の言葉を聞くと、その場から逃げ出したくなる。

 

以前の患者さんに、あまり会いたくない理由はもう一つある。 

『15年前、高校生の時に・・』 

当時高校生だとしても、15年も経てば一児の母であってもおかしくはない。

寝返りも打てなかったチビちゃん達が、やがて診察室の中を我が物顔に走り出し、

さらには、小生意気なことをしゃべり出す。

しかし、常に新しいチビちゃん達が来るので、個々の成長をみていても 

時と流れとしては留まっているような錯覚を覚える。 

これで、自分に子供がいればその成長を目の当たりにするのだが、

我が家は同居人と2人の生活。

通常は、己らの時の流れとは無縁に生きている。

しかし、以前診ていた患者さんが現れると、いきなり時の流れを目の当たりに突きつけられる。 

いつまでも若いままでいるつもりの仮想空間から現実に引き戻される。

 

などと書いていたら、以前中学生の頃に見ていた娘が数年ぶりに現れた。

「いくつになったの?」

「二十歳です。大学生です!!」

幼い少女が立派なレディである。

時の流れからの、現実逃避が難しくなる。 

 

仕方ない、頭皮の老化が進まないことだけを良しとしよう・・・・・ 

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2008.08.15 19:05 |  開業 / 病院経営  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  紅のパグ  | 推薦数 : 1

街角の風景

世はお盆のようである。

行き交う車や人の影がまばらである。

 

このビルに入っている他のクリニック(歯科と眼科)はお盆休みであるが

うちは例年通りに、お盆休みなしで仕事中である。

シミ取りなど、比較的長い休みでないと治療が出来ないケースも間々あるので

開業当初よりお盆も診療しているのであるが、

最近は、どこも空いていないために遠方から来られる人の方も少なくない。

そのため、この2年お盆の新患患者数は40人 だった。

何かのコマーシャルではないが「開いててよかった」というホッとした顔を見ると

来年も夏休みなしで仕方ないかと思う。 

 

朝、銀行へ行く途中、隣のビルの入居者プレートの1枚が目にとまった。

目にも鮮やかな色で、他のネームプレートより一際目立つ。

「新しいテナントが入ったんだ」と、見てみると

『○×皮膚科形成外科』とある。

「ほ〜〜〜〜、いつ出来たんだろう?」 

銀行から帰った後、興味津々で検索、クリニック名はすぐにヒットした。

早速、お隣さんのホームページを見てみると8月1日からオープンしているらしく、

なんと半月も気がつかなかったようだ。

 

診療内容は・・・・・ 

一般皮膚科を診るようであるが、美容的な治療が中心の様子。

うちもシミ取りなど美容的な治療もやっているが、

お隣さんはシミ取りなどより、いわゆるプチ整形的なことが中心らしい。

見事なほど、うちの診療内容とバッティングがない。

 

うちに気を遣って、レーザーなどでの競合部分を避けたのか、 

あるいは、レーザーは商売にならないと最初から眼中になかったのか

治療内容から判断すると、うちの診療設備を熟知している会社の機械も入っているので

その会社から、無駄な競合を避けた方がいいとでもアドバイスがあったのかしら、とも思う。 

いずれにせよ、本格的にレーザー治療をやろうと思ったら、

設備投資は普通に開業するときよりはるかにふくれあがるし、

コストパフォーマンスがよいとは言えないので、賢い選択かもしれない。

少なくとも、新規開業をしようとする後輩には勧めない。 

 

考えてみると、私が開業して10数年、

今まで競合するような開業がなかったのが不思議なくらいである。

そのためか、驚きもないし、不安感もない。

むしろ、welcomeという思いすらある。

腕の確かなお隣さんだったら、今まで相談に乗ることしかできなかったケースでも

あそこに行ってみてごらんと勧めることも出来る。

そのうち機会を作ってお会いしてみようかしら。

 

うちのスタッフに「隣のビルに美容外科が出来たね」といったら、

「そうですね」と、すでに情報を入手済みだった。

「 でも、一般皮膚科もやるみたいですよ。

 水イボ取りもやるみたいだし、ありがたいわ

 

・・・・・おい、おい・・・・ 

 

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2008.08.08 20:00 |  生活 / くらし  |  スポーツ  |  紅のパグ  | 推薦数 : 1

暑苦しい日々・・

暑い日が続いている。

本日の予想最高気温は、埼玉の熊谷で38℃だとか。

平熱をはるか超えて、立派な病気である。

かといって、夕方一雨来れば涼しくなるかといえば、

夕立などというかわいらしいものではなく、豪雨だし・・・・・

加減という言葉はどこに消えたのかしら。

 

もっとも、暑苦しいのは天候ばかりではない。

今日からオリンピックが始まるらしい。

前回のオリンピックの時、たぶん当時は掲示板、にも書いたと思うが、

オリンピックに全く興味がない。

決してスポーツが嫌いというわけではない。

個々の競技としては好きなものも多い。

ただ、マスコミの妙なハイテンション振りや、ゲストやサポーター代表がジャリタレだと

その白々しさと鬱陶しさが鼻につき、見る気が失せる。

 

アスリート達の真剣さと相反する、マスコミの浅薄さの対照劇としてみれば、

面白い見物かもしれないが、それにしても暑苦しい。

 

マスコミの方々、

視聴率が関係ないとしたら、本当に興味がありますか? 

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