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一学期も終わりである。
お昼前から来る、子供達の顔は心なしか開放感が溢れている。
一方で、そのハハ達の顔は冴えない。
「半日授業になっただけでこんなに鬱陶しいのに、夏休みになったら・・・・・」
数日前に聞いた悲痛な声である。
「私たちが子供の頃は、約束が無くても外に遊びに出て行って、
自然と集まって遊んでいたものだけど、
最近の子供達は、前もって約束しないと集まらないし、
ひどければ、お母さんメールしてだもの・・・・」
「外で遊ぶよりうちの中で遊んでいることが多いし、
これでうちに集合なんて事になったら、もう最悪!!」
一人の言葉でなく、多数のハハ達が異口同音におっしゃる。
夏休み不要論を唱えるハハもいらっしゃるが、
「そういうあなたも夏休みを楽しみにしていたでしょう?」
子供達の味方をするわけではないが、そう窘めたくなる。
さてその主役達に夏休みの予定を訊くと、まだ未定という子が圧倒的に多い。
しかし、一夏何もなしというと暴動が起こるのは目に見えているので、
ハハ達は何かしらイベントを計画する必要性に迫られる。
そこで出てくるのが二番目に多い返事だ。
「田舎のおじいちゃん、おばあちゃんのところに行く」
「割とじいちゃんばあちゃんのところに行く子が多いんだな」と、
何気なく思っていたのだが、最近はどうもそうではないのではないかと思い始めた。
考えようによっては、交通費だけでベビーシッターを雇うようなものではないか。
まあ、子供達は甘やかしてもらえ、じじばば達は孫と遊ぶことが出来、ハハ達は息抜きが出来、
お金もかからず、みんなが喜ぶグッドアイデアといえなくもないか。
ただ、一夏過ぎた後の、じじばば達の疲労困憊の度合いは計り知れないが。
さて、こうして長い夏が始まる。
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