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2008.06.30 20:15 |  開業 / 病院経営  |  仕事 / 職場  |  紅のパグ  | 推薦数 : 0

妙案・・・

朝、診察の順番取りの競争が熾烈らしい。

 

10時になるとエレベーターやエスカレータから脱兎の如き勢いで駆け込んででくるらしい。

幼い子供を連れたお母さんも混じっているようで、

そのうちけが人が出るのではないかと、心配である。

 

そうしてやっとの思いでトップを取り、クリニックのドアを開けると、

そこにはすでに数人の待ち人が。

「どういう事なんだ!!」

その気持ちも解らないではない。

トップを取ったはずなのに、その時点ですでに30分から1時間待ちになるのだから。 

だが、すでに待合室にいる患者さん達も、我々が便宜を図り招き入れたのではなく

彼らなりに工夫をして、いち早く到着したにすぎない。

ただ、不平等感が免れないのも確かである。

 

先日ビルの管理責任者と話す機会があった。

「実は、そのことでこちらから相談しようと思っていたところなんです」

聞くところによると、ビル側も多少困惑しているらしい。

10時定時にドアを開けると

「医療施設なんだから、30分ぐらい前に開けて入れてくれるのが常識だろう!!」

と文句を言われたそうだ。

いうまでもなく、このビルは医療施設ではなく商業施設であり、

うちがいちテナントとして巣くっているにしか過ぎない。

他のテナントの防犯上の問題からも、

その一テナントのために定時以前に開放するわけにはいかない。

ビルの管理側としても、「そんなこといわれても・・・」である。 

もし、どうしても診療開始より30分早くビルを開けるようにといわれるならば、

逆に、ビルのオープン時間はそのままに、診療開始時刻を30分遅らせるしかない。

それもまた、不便だろう。

 

「整理券を置いてはどうでしょう」

このビルには1階に1カ所、2階に1カ所、3階に2カ所の入館口がある。

この4カ所の整理券に、整合性を持たせるのは困難である。 

とすれば、1カ所にのみ置くことになるが、そこどのくらい混雑するかそれもまた問題である。

また、朝早くに整理券を取り、後になってゆっくりとお出ましになり

「整理券番号は早いのだから早く診察しろ」という御仁も現れそうだ。 

 

 順番予約システムというものもある。

最近流行りのやつだとPC、携帯からインターネットで予約が可能だ。

ただ、これだとネットを使うことが出来る人間にはいいかもしれないが

高齢者には荷が重すぎないか・・・・・・・

(うちの親父のように80過ぎてメールを送ってくるような例外もいるが。 )

ネットで予約が出来ない場合、受付で直に受診手続きをすることになるし、

予約の恩恵を受けることが出来ない。 

むしろ、わざわざ足を運んでもらったのに後回しになる可能性もある。

また、受付で受診手続きをする際には5つの手順を踏まないといけない。

メーカーの宣伝文句には、

「ご高齢の方にも操作しやすいと好評をいただいています」 とあるが、

もし一人が手間取ると、後に並ぶすべての人間が待たされることになる。

ATMでとまどう高齢者の姿を見ると、はたして本当にスムースに使えるのか疑問だ。 

このシステム、電話でも予約が出来るようであるが、

逆に思いのほか順番が早かったらどうなるのだろう。

大あわてで来なければいけなくなるのか?

頭の中でシミュレーションすればするほど、頭痛がしてくる。

 

一層のこと、完全時間予約制にするか?

ただ1日20〜40人の新患が来たり、

緊急の処置が入ると、時間予約なんてぐだぐだになるだろう。

時間通りにならない時間予約ほど不評なものもない。 

 

根本的な問題点は、医者の数が少なくて待ち時間が長くなっているのだから

医者の数が増えればいいのだが、如何せんこれが一番解決しがたい問題でもある。

 

何か妙案はないものだろうか・・・・・・ 

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2008.06.24 22:33 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  紅のパグ  | 推薦数 : 0

広告

医療施設の広告には制限がある。

以前よりは規制緩和されたものの、未だに何を広告していいわけではない。

全く無制限にするのはどうかと思うが、

緩和された内容でも、病院を選ぶのには情報量が少ないのではないかと思う。

まあ、今はインターネットがあるのでそれほど困らないのかもしれないが。

ちなみに厚生労働省の見解ではインターネットは広告に当たらない

広告は、無制限に不特定多数の人間の目に留まるもので

インターネットは目的を持ってみるものだから広告にならないらしい。 

 

TVで病院やクリニックの広告を見ることは少ない。

美容外科以外で全国展開している病院が少ないのもあるが

地元ローカルでもほとんどイメージ広告しかできないので

大枚をはたいての広告効果は得られないだろう。

 

横道にそれるが、

マスコミ、特にTVはスポンサーに頭が上がらない。

そのため、広告を出さない医療業界(製薬会社は別)は気兼ねなくバッシングすることが出来る。

製薬会社は大口のスポンサーなので

毎年過去最高益を更新していてもマスコミでたたかれることはない。 

また、最近起こった秋葉原の無差別殺人事件でも

犯人が働いていた会社の元請け、日本で最も広告費を使っているらしい、

自動車会社の話題が触れられることがないのはそのためだという噂もある。

 

閑話休題、

そういうわけで病院の広告は駅看板、電柱、電話帳など限られたものになる。 

開業した当初、どこで嗅ぎつけてくるのか広告会社が蟻の様に群がってきた。

「とにかく知ってもらわないと」という思いもあり

タウン誌や消火栓など含めかなりの広告を行った。

が、いったん始めた広告はやめるのが難しい。

広告効果がないように思えやめようと思っても、

「もしこの広告をやめると患者数が減るかもしれない」という思いが常につきまとう。 

それでも徐々に減らし、今はJRの最寄り駅にすら出していない。

 

そんな中、数少ない広告の更新の話が来た。

バスのアナウンス広告、「次は○○前です」というやつである。

1年ごとの更新なのであるが、

実はこの3年ほど更新の度に「もうやめる」といっていたのである。 

やめるというと割引料金になり、翌年から毎年担当者が代わり

新しい担当者は必ず、やめるということを初めて聞いた顔をし、

「いや〜この料金見てびっくりしたんですよ。この料金は特別ですよ」という。 

今年も全く同じ話の流れとなった。

「バスの本数も多いし、この料金でもったいないですよ。

 どうしてやめるんですか?」

「忙しすぎて、もうこれ以上患者数が増えるとまともな診療ができなくなるから」

 「・・・・・・・・」

 

たぶんこんな理由は初めて聞いたのであろう、妙な間があった。

まあ、普通は費用対効果が乏しいとか、事業事態の撤退が大半だろうから。

それに対するマニュアルはあろうが、人が多すぎるからやめるというマニュアルはないのだろう

そこからの営業トークはグダグダになってしまった。 

通常の殺し文句は「広告をやめると顧客数が減るかもしれませんよ」なのだが、

元が患者数を減らしたいという理由なのだから、どうしようもない。

「料金を勉強してみても・・・・・・だめですよね」 

当然だめである。

彼の出した究極の提案はこうだった。 

「・・・いっそのこと、お医者さん募集というアナウンスはどうでしょう・・・・」

 

事務員や、妥協して看護師まで認めよう。

でも、医者がバスの「医者募集のアナウンス」を聞いて就職の申し込みに来るはずがない。

というか、それで面接に来るって、怪しくありません?

 

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2008.06.15 19:37 |  生活 / くらし  |  紅のパグ  | 推薦数 : 1

消息

中学の時の同級生から突然メールが来た。

 

メールやTELは突然来るものであって、

通常「今から連絡するね」という連絡はないので当たり前だが。 

 

以前にも書いたが、私は福岡県久留米市の中学校を卒業した。

九州の学校にもかかわらず、関東地区に結構な人数がいて

数年ごとに関東での同窓会を開いているので、その関連の仲間からのメールなら驚くほどのこともない。 

今回はそうではなく、卒業来30年以上あったことがない人物からであった。

 

実は、彼の噂は10数年前に小耳に挟んだことがあった。

医者ではないが、割と関連の深い業界の人間で、当時連絡を取ろうとしたのだが、

結局、それを果たせずにまた消息がつかめなくなった人物であった。

 

その彼からいきなりのメールである。

驚きと懐かしさと半々である。

地元で同窓会を開くにあたって、そちらの方で私の消息が分からなくなっているので

依頼を受けてわざわざ捜したのだそうだ。 

近い業界だから、ということで頼まれたのであろうが、

関東地区のほかのメンバーは私の所在を知っているので 

わざわざ彼に頼まなくても、と思うのだがそれはそれ、 

思いがけず旧知の人間からの連絡のきっかけになったのだからよしとしよう。 

 

また逆に、関東地区の人間は彼が関東にいることを知らなかったのだから、

こちらはまた新たなメンバーの消息を得たことになる。

人の交わりとは不思議なものである。 

 

さて、彼がどうやって私を捜したかである。

ご多分に漏れず、ネットでの検索である。 

クリニックに私の名字が入っていればそう難しくもなかっただろうが、

そうではないので当然ヒットせず、色々と検索条件を変えたよそだ。

いくら院長としてネット上に個人名を出しているとはいえ、

それでも最終的に行き当たるところが、今の世の中の恐ろしいというか、すごいところだ。

 

コツさえ知っていれば、全くの個人の消息でも検索可能なのではないだろうか?

昔仲がよかったが、今は全く音信不通のやつの消息でも捜してみるか? 

それとも、元カノでも・・・・・って、そもそも捜す相手すらいない。

 

その彼と近いうちに飲むことになった。

問題は、待ち合わせの場所でお互いを捜しうることが出来るかである。 

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2008.06.08 19:55 |  診療  |  グルメ / お酒  |  紅のパグ  | 推薦数 : 2

手術後の注意

「今日に備えて、3日間アルコールを抜いてきたんですよ」

先日手術をした青年の第一声だった。

なかなか殊勝な心がけである。

が、

正直言って、彼の努力はあまり意味がない

 

確かに、常日頃アルコールを飲んでいると、アルコール分解酵素が誘導されるので 

麻酔薬の分解速度も速くなり、効き目が短かくなる。

ただ、アルコール分解酵素の量が減るのには数週間はかかるので

3日くらいの禁酒では効果のほどはいかばかりか。

 

さらに、局所麻酔の効果が切れるのは、麻酔薬が血流やリンパ流によって拡散され

局所濃度が低下するために起こってくるためなので、

全身的な代謝能はあまり関係ないのではないかと思う。

 

怪我をして、傷を縫うときに麻酔が効かず

「あなた、お酒飲むでしょう」

といわれた経験がある方もいると思うが、

実は、麻酔薬を注入する皮膚の深さが不適当なために、効きが悪い場合が多い。 

 

手術の前後に、「お酒を飲んで良いですか?」と訊かれることは割と多い。

手術直後に飲むと出血しやすくなるために、これは避けた方が良いと思うが、

基本的には、深酒をしなければ適度な飲酒はかまわないと思う。

むしろ、創部の血流が適度に上昇すれば、創傷治癒(傷の治り)に

有利ではないかとも思う。

ただ、酒飲みの性として、適度な量でやめることが難しいのは判っているので、

「晩酌程度は良いけど、飲み過ぎると傷がうずくよ」というようにしている。

そうすると大半の人が2〜3日は控えているようだ。

 

不思議なことに、術後の飲酒について訊いてくる人は多いが、

喫煙に関して訊いてくる人はいない

傷の治り方という観点からすると、喫煙の方がはるかに問題なのだが。

 

傷が治るためにはそこに傷を修復する物質が必要になる。

それを作るためには十分な栄養素と酸素が必要不可欠だ。

そしてその二つを運んでくるのが血液なので、

創傷治癒にとって血流というものが非常に重要となる。

 

アルコールは、血流を増加させるので、飲み過ぎなければ、創傷治癒に役立つと言えるが

喫煙は、ニコチンの作用で血管が収縮し、創傷治癒には悪影響を及ぼす。

傷の治りが悪ければ、その分傷跡も残りやすくなるので

術後にくつろいで一服なんぞやると、せっかく綺麗になるためにやった手術でも

自分で傷跡を残しているようなものだ。

 

以前、勤務医時代、スタッフの二重、否、睫毛内反の手術をしたことがあった。

飲み友達の一人であった彼女は、ヘビースモーカーでもあった。

 

「先生、お酒とタバコは?」

「術後の皮下出血(青タン)を少なくしたいのだったら禁酒2日、

 傷跡を綺麗にしたいのだったら禁煙3ヶ月」

「エ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 こんな会話をし、手術は無事終了。

 

手術結果は良好で、術者も患者も満足し、数ヶ月。

「先生、そろそろいいかな?

「いいかなって、何が?」

手術をしたことも忘れた頃に、彼女が突然質問した。

「何がって、先生が言ったんでしょ!禁煙3ヶ月!!」

「・・・・禁煙3ヶ月って・・・・・・っ!!」

 

正直言って、そういった当人が忘れていました。

内心、ヘビースモーカーの彼女に禁煙が出来るはずもないと思っていたし、

どうせ出来ないなら思いっきり長くいってやろうと、無理な数字をいったのでした。

 

「・・・3ヶ月、本当に禁煙してたの?」

「そうよ、せっかくやるんだったら傷跡綺麗な方がいいじゃない」

「・・・・いや〜〜実は、・・・」

と、ここでネタ晴らし。

「ひど〜い!!吸いたいのを我慢して、この3ヶ月必死に頑張ったのに!!」

「まあ、全くのでたらめでもないし、健康のためにはよかったんだから、

 いっそのことこれを機会に禁煙続けたら?

「絶っ対に、嫌!!吸える日のことを楽しみに頑張ってきたんだから!!

 今日から、3ヶ月分まとめて吸ってやる!!」 

 

超党派の国会議員達の中で、タバコ一箱1000円の意見が出ているそうだ。

予想税収が9兆円。

消費税を上げるよりも、はるかに国民の同意は得やすいだろう。

肺ガン、舌ガン、喉頭ガン、咽頭ガン、食道ガン、肺気腫、etc。

医療費は明らかに減るだろう。

最近話題の地球温暖化ガス、Co2も削減される。 

タスポなどという、小手先の方法などとらなくても 

一箱1000円もすれば、未成年者はそうそう手が出ないだろう。 

 

愛煙家の方々のブーイングと悲鳴が聞こえてきそうだが、

成り行きが楽しみな話題だ。 

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