| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
保険の審査というものがあります。
最近は審査でどれだけ切ったか(つまり病院に自己負担させるように仕向けたか)の歩合制で、審査の補助をする会社への報酬が変わったりします。そのため「ありえん」という切られ方をすることが多々あったりします。
昔は審査員の方も、膠原病なんかの自己抗体の類の知識があまりなかったのか、寛容に済ませてくれることも多くありました。特定疾患でしたらすべてお上からお金が出ておりましたし。(関節リウマチは特定疾患ではありませんけど)
が。
「SLEの患者さんで、抗Sm抗体を毎月検査すると切る」
「シェーグレン症候群の患者さんで、抗SS-A抗体や抗SS-B抗体を毎月検査すると切る」
これは確かに妥当です。これらは病勢の変化で変わるものではありません。
「SLEの患者さんで、抗ds-DNA抗体を毎月検査すると切る」
ちょっと待て。こいつは病勢の変化を敏感に反映するんですけど?!
「SLEの患者さんで、CH50とC3とC4を一度に検査すると切る」
確かにCH50が一番病勢の変化を色濃く反映してますさ。それだけでいいとか言っちゃってる人もいますさ。
でも施設間で精度のばらつきが大きいし、検査自体が安定していないので、安定性を見るためにもC3、C4もまだまだ必要なんですよう。
「リウマチの患者さんで、RAHAとRFを同時に検査すると切る」
これはもちろん妥当です。研修医の皆様に特に注意して欲しい間違いです。前者はリウマチ因子の定性検査、後者は定量検査に向いておりますゆえ。
「リウマチの患者さんで、RFとMMP-3を同時に検査すると切る」
こればっかりは「なんでやねん?」と言わざるを得ません。
どちらも疾患活動性を見る指標ですが、やはり動きは別々ですし(てか見てるものが違いますし)、片方しか変動しないことも多いです。(RFは自己抗体、MMP-3は軟骨破壊の指標)
「リウマチの患者さんで毎月RFを検査すると切る」
どうも審査員の中にリウマチ因子は一度出ると疾患活動性に関わりなく変動しないと勘違いされてる方がいらっしゃるようです。
CRPやMMP-3などに比べると確かに鋭敏に反応はしませんが、これも疾患活動性を見る指標なのですけれどね(CRPが上がる前にRFだけが微妙に上がってきて、ある時を境に急に悪くなることも)。
以上挙げたものの中には、もちろん福岡県の審査員特有の基準も含まれております。自治体や審査員個人個人でかなり基準にばらつきがあります。
・・・ていうかこのばらつきもかなり問題だと思いますけれどね。それと歩合制も。
ともあれ、そんな中でこちらもいろいろ気をつけながら患者さんに最良の医療を提供できるように日々努力しております。
RFとMMP-3は交互に隔月で検査するとか。
なにより日々これ勉強、です。はふう
固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
コメント
コメント一覧
もしかしたら受診ごとに微妙に検査項目が入れ替わっているかもしれません。そこのところ、疾患の状況で変えている場合もあり、上記のような「大人の事情(苦笑)」で変えている場合もあります。温かく見守ってやってくださいませ。
伝統的に医者は赤ひげ的聖人君子であることを求められてる国民意識が問題なんじゃないかなーとか思います。ひたすら滅私奉公すべし、みたいな。
医師不足だってやっとわかってもらえた問題点だと思います。
まあぼちぼち折り合いをつけてやっております。
コメントを書く