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< 月2回の外来 | メイン | 保険審査の話(膠原病リウマチがらみ) >
ここのところ医薬分業が進められ、違う病院の薬もかかりつけの一箇所の薬局で買うように院外処方するようになっています。
その利点の一つとして、薬剤の重複処方や相互作用による作用の減弱や副作用の増強などを防止することや、病院を変わっても過去の薬剤アレルギー歴などを把握してもらうことができることなどが挙げられます。
とはいえ、それはあくまでも患者さん自身が同じ薬局をかかりつけとし、薬剤手帳をもらって処方シールを貼って、という管理を徹底してくれていないと機能できません。
患者さん「以前ね@@@病院で処方されたお薬が体に合わなくてひどい目に遭ったんです」
私「皮膚に発疹なんかできたりしたんですか?」
患者さん「ともかく体に合わなくてね、漢方の先生のところに移ったんです」
・・・どんな症状だったんだか(--;)。何度も質問したのに最後まで答えてくれませんでした(ありえねえ)。
私「それで?@@@病院で処方されたお薬の名前はわかりますか?」
患者さん「さあ?私そういうの覚えなくて」
私「もちろん手元に記録は・・・」
患者さん「ありません」
・・・なんの薬かわからんかったらこっちもそれを避けて処方するなんてできません(--;)。
私「なんという病名と言われて出されたお薬でしたか?」
患者さん「わかりません。膠原病です」(俗に言う膠原病も多種多様。血管炎やら全身性エリテマトーデスやら多発性筋炎やらなんでもありです)
私「ステロイドですか?」
患者さん「違います。そんな怖いお薬じゃありませんでした」
私「その・・・薬は抗生剤だったり免疫抑制剤だったりとかというのもわかりませんか?」
患者さん「膠原病のお薬だとしか・・・」
・・・だからなんなんだよう(涙)。少なくともリウマチじゃないらしいとしかわからず・・・。
こういう方には「何の薬でアレルギーが出たのかわからないので、処方してみないとわかりません。これから処方する薬で何らかの異常があったらすぐに病院に来てください」という旨を納得していただかないといけません。
以前にかかっていた病院の名前がわかっても、5年以上前ですと法で定められた診療録の保存期間を過ぎていますのですでに廃棄されている可能性もありますし(大学みたいなところならともかく)。
それに「あそこの薬でアレルギーが出た」と言って、そのことを主治医に報告もしないで通院をやめてしまう事例も多いです。その場合は記録が残っておりませんし。
何より記録が残っているかどうかを問い合わせるのもあまり現実的ではありません。膨大な時間と手間がかかるので、多忙な外来の最中にするなど無理です。よほど裕福な個人病院で、記録管理や雑多な雑務をこなしてくれる外来秘書さんが2人のドクターに1人程度ついているとかならまだしも、そういうことをしようと思ったらドクター(もしくは多忙なナース)がしないといけないところがほとんどですから(事務の方は事務しかしないし)。
現実には一人の患者さんに1時間も2時間も時間をかけられません。(よほど重症で命に関わる状態ならともかく)
昨今の電子カルテ化の推進により、小さな自治体の医師会では加盟病院のすべてでカルテをオンライン共有できるシステムを構築することも考慮されているようです。これだと記録は確かに共有できます。打ち込みさえすれば。
しかし全国的にすべての病院・医院・クリニックで導入というのは不可能ですし、何より個人情報保護法などの観点から、実現はかなり難しいようです。
ともかくも、患者さんサイドでも自己防衛のために管理はしっかりしていただきたいと切に願うばかりです。
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