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膠原病は、一生付き合うことになるものが多い疾患群です。
そして自己免疫疾患だったりするのでステロイド剤や免疫抑制剤を使用していることも多々あります。
膠原病に限らず、慢性疾患が急性増悪する理由で実はかなりの割合を占めているのが「投薬の自己判断での中止」です。
もちろん血圧のお薬なんかは皮肉なことに、「自己判断で勝手に量を増減している患者さんがもっとも長生きする」という統計も大昔に出ていたようです(現代ではコントロール基準は厳しくなってます)。
しかしステロイドは勝手にやめてもらっては困ります。
下手すると副腎クリーゼで命に関わります。
副腎クリーゼにならなくても原疾患が悪化して手がつけられなくなることも多々あります。
でもやめちゃったり勝手に減らす患者さんが多いんですよね(--;)。
そのうちもっとも多い理由は「ステロイドは危ないお薬だからなるべく短期間でやめなきゃならない」みたいな極端な話を信じて、です。
医療関係者でもない方(ご近所の方とかお友達とか)が疾患のことを知りもしないで「ステロイドを飲まされ続けて自分の親戚が死んだ、すぐやめろ」とか脅すパターンが多くて多くて。
あと「ステロイドを飲んでたらガンになる」と信じてたり(もちろん免疫抑制によってすでに存在しているガンの進行速度が早くなるのは事実です)。
こういう方々にはステロイドを飲まなかった場合の不利益と、ステロイドを飲んでいる間に副作用に対してどのように対処するかを懇々とお話しすると、納得していただけることがほとんどです。
そして次に多い理由は「太るから」。満月様顔貌や中心性肥満、血糖上昇傾向、などを気にされて、です。
美容的な理由だけでなく、外見が変わると「あんた病気なんだろ?静養しなさい」と親切風を吹かされて仕事をクビになることもまだまだ多いようなのです(こちらも頼まれれば「仕事に支障はありません」という診断書を書くんですけど)。
これは難しい問題で、どれくらいまで減量すればどれくらいの期間で元通りの顔になるかは個人差が大きいのでなんとも言えないのです。
もちろん「今はこの量を維持しないと病気が抑えられないから」と説得もするのですが、ある量よりどうしても減量できない方の嘆きなどはこちらも心苦しいです。
疾患によっては疾患修飾性のお薬や免疫抑制剤を組み合わせることでステロイドを減量可能なのですが、そうできない方もやはり多いので(アレルギーや副作用でステロイドしか使えないことも多かったり)。
ともあれ、世の中にあふれてる「ステロイドは危ない!」とか訴えてる書籍はどうにかしてほしいもんです。
だいたい一般の方は広告のタイトルだけ目に入ってて、「なにがどうあってもステロイドは危ない薬だ」と思い込んでしまわれますので。
こっちだって使わなくていい方には使わないようにしていますし、それでもステロイドを使ってるということはそれが第一の選択肢である疾患だったり状態だったりするからなんです。そういうことを一切台無しにするのが「ステロイドは危ない」というすりこみです。
ステロイドは勝手にやめるほうが危険です!!
と声を大にして言いますよ、私は。
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コメント
コメント一覧
私もステロイドは兎に角 副作用の強い薬なんだとしか思っていませんでした。
勉強してみると様々な疾病に用いられてあり、おっしゃる通り副作用は実際にあっても的確な投与計画によって非常に有用性の高いものになるのだと思いますし、雑誌記事ですとか噂的な話こそが適切な治療が妨げられる原因になっている事が残念です。
年配の方は特に近所の世間話でも一度思い込むと融通の効かない面も多く、先生方も大変だと思いますが、ドクター・ミー先生の様な方の存在によってもっと多くの人にこうした事実が広まって適切な医療が広まる事と思います。
頑張ってくださいね。私も少しでも早くお役に立てる様に頑張りたいと思います。
MRさんですか。いつもお世話になっております。
ステロイド剤は昔からあって、非常に適応症が幅広いこともあり、いい面も悪い面もメジャーになりすぎてしまったのが原因としてあるのでしょうね。
ステロイドに限らず、患者さんにいい情報も悪い情報も端的に説明するための資料などを提供していただけると我々も嬉しいです(すでにちらほらとは存在していますが)。
BBBさまも頑張ってください。
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