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医薬品クライシス 佐藤健太郎 新潮新書
医薬品の開発過程は何となく知っていましたが、会社の合併はなぜ多くなったのか、とか、最近はアマゾンに行って微生物を探して薬を作るのは全く流行遅れ、というのは知りませんでしたねー。
薬は高いのか、安いのか。自動車メーカーも真っ青の売り上げを誇っていても、20年後には特許切れ。新薬開発のハードルは高くなるばかり。研究者には報いてあげたいけれど、途上国の人が薬が買えなくても良いのか???
業界人必読。

亭主が「晩飯いらない」というのでそのつもりでいたら、「立食でまずいから、どっか行かない?」と電話がかかってきて、そのあしで蕎麦やへ。ところが途中で亭主に打ち合わせの電話が入り、亭主はそのまま事務所へ。これが昨晩。
本日はやっぱり、「晩飯いらない」というのでそのつもりでいたら、「立食でまずいから、どっか行かない?」と電話がかかってきて、その足で赤坂のデリリウムカフェでおちあう。そしたら会うなり、「ごめん、このあと別口が入った」、とそのまま事務所へ。
こんな生活をしている割には健康診断は腹立たしいほどOK。もちろん小太りですが。
本日のご本は
零の発見 吉田洋一 岩波新書
中学の時数学の時間に勧められ、読んだ記憶がある本。内容は全く忘れていたのだが、ゼロが位どりの記号だけで無く、概念として受け入れられている過程の記述が当時理解できたのだろうか?結構面白く読んだ記憶はあるのだが。

うちの病院の40代独身の先生。病をえて、手術のために田舎に帰っていたのですが、このたび無事復帰。術前は宴会ざんまいの生活で血糖値がひどく高いことで有名でしたが、術後は皆に「痩せて、健康そうになった。」「おはだつやつや」と言われています。お酒は乾杯程度、煙草はきっぱりやめたのだそうです。やはり美容は健康からなのだな、としみじみ思いました。
本日の本は
めくら柳と眠る女 村上春樹 新潮社
村上春樹の短編集。アメリカで編纂されたものをそのまま同じ構成で日本で発売、というだけあって小さな活字がぎっしり組んであり、アメリカ風。(アメリカでは本は厚くないと売れないのだそうな。)
この人、短編もこんなに上手かったんだ、と改めて思いました。いつまでも読んでいたい感じ。村上春樹は60歳くらいだと思うのですが最近のものを読んでも、大家、とか重々しい感じはしないですよね。では、川端康成が、大江健三郎がこの年の時にはどうだったかというと、相当受ける感じが違うでしょう?時代ってあるのですね。

子供のころ、「どじょうと豆腐を一緒に鍋に入れて火にかけると、だんだん熱くなるのでどじょうは豆腐に頭を突っ込んで冷やそうとする。」と言われて、なんとなく嘘だと思っていました。
本日某看護師が語るには、「私は田舎育ちだったので、どじょうを捕って売って小遣いをかせいでいたの。で、一部はうちにもって帰ってどじょう汁にするの。豆腐と一緒に煮ると、豆腐に頭突っ込んで煮えあがるのよねー。あれ、臭くって大嫌いだったけれど、良いお小遣いにはなったわ。」
…本当の話だったんだ。とうちゃん、疑ってごめん。
どじょうは泥臭いので数日飼って泥を吐かせた後、お酒に泳がせてから料理するのだそうです。「それでも泥臭くって、大人は何でこんなもの好きなんだろうと思っていたわ。」と彼女は語っていました。
本日の本はどじょうだからというわけではないのですが、
水死 大江健三郎 講談社
四国の森を舞台に、イーヨー(ここではあかり)、アサなどが活躍しますが、「臈たしアナベル・リイ」のモチーフが重要な鍵になるなど、それ以前の小説も読み返したくなる内容。

前の空地の花をビオラからハイビスカスに植えかえ。朝顔も植えちゃいました。「防火用水」の看板にはいのぼる予定。
昼は蕎麦屋へ。亭主が4時から宴会なので、「いや、今日は酒はいらない。」っていったら、いつものお店のお姐さんが、「え、どこかお悪いの?大丈夫??」 (3回聞かれた)。
今日読んだ本は
ゾウの時間、ネズミの時間 本川達雄 中公新書
発売になったときにちょっと話題になった新書。生物の寿命や移動速度などは心拍などと関連している。では脳の重さは?など、生物のデザインの合理性をその計測値から説明した本。いろいろなところで引用されて有名になりました。
後半の動物と植物のデザインの違い、ヒトデやサンゴのデザインの合理性、などはあまり引用されていませんが、ここも面白い。
生物学者のあいだではもう常識となっている説の紹介らしいのですが、それを素人にもわかりやすく書いたエッセイ集。もともとが専門外の雑誌のエッセイとして発表されたものの集成。

いまさら聞けない科学の常識 1,2 朝日新聞科学グループ編 ブルーバックス
理系の人なら、あんまり「へー」と思う内容は無いかもしれない。「科学の常識」というよりは「用語の基本」の解説と思った方が良いかも。でも、「南高梅」の「南高」って、「南部高校」の略だというのは知らなかったなー。この梅で町おこしをしようと思い立った先生のいらした高校の名前だそうです。

「新撰組」って、歴史でもそんなに習わないし、いったい誰で、何をして、何故あんなに有名なのか、司馬遼太郎先生に聞いてみました。
でも、司馬遼太郎先生も、そんなに魅力ある素材とは思っていなかったのではなかろうか。「坂の上の雲」や「菜の花の沖」などの傑作とされるものより、なんだか本人も退屈して書いている感じがするのだが、気のせいだろうか。

ザ・リンク ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見 コリン・ダッジ 早川書房
ドイツの化石の宝庫で発掘され、好事家の手に何年も眠っていた極めて良好な保存状態の霊長類化石。その再発見のいきさつと、霊長類の進化の話。
まあまあ、面白かったのですが、もっとドキュメンタリー風の発見物語にするとか、進化の話に焦点をあてるとかしたほうが良かったのでは。非常にまじめに書かれていて、若干退屈です。

どちらも推理小説好きの友人が貸してくれた本。
「慟哭」の方は、トリッキーで、ちょっと悲しい話。「火の粉」は無罪判決を書いた裁判官の家の隣に当の被告人が越してきて…という話。無罪判決を書く経緯に無理があるような気が。(要するに「やっていない」と確信するから無罪判決をかくとは限らないわけで。限りなく心証黒だけれど、証拠がないから無罪、という筋書きが作者に無いのが気になる。)
でも、どちらも読ませます。
慟哭 貫井徳郎 創元推理文庫
火の粉 雫井 脩介 幻冬舎文庫


ムーミンシリーズは後半からだんだん子供向けではなくなってくるのですが、最後のこれはもう完全にヤングアダルト向け。ムーミンは思春期に入り、ママはちょっと寂しく、パパは理想の家長となるべく奮闘中。トーべ・ヤンソンは夏の間は水も無い無人島に家を建てて住んでいたそうですが、その島を彷彿とさせる灯台のある島が舞台。
