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MRI of Spinal Bone Marros: part 2, T1 weighted Imaging-Based Differential Diagnosis. AJR 2011; 197:1309-1321
腰椎MRIのT1強調像では椎体のなかに色々なものが見えることがありますが、それについての解説。T1強調像でhigh intensityにみえるものの大部分は良性疾患であるとの心強い。記述。
でも、低信号に見えるもののの鑑別診断は多く、大変。代表的な疾患から珍しいものまでの記載がありますが、写真が一寸少ないのは残念。ただし、豊富な引用文献の記載がありますので、いざという時にはお役立ち論文と思います。
MRI of Spinal Bone Marrow: PartI, Techniques and Normal Age-Related Appearancces. AJR2011; 197: 1298-1308.
やっぱり基本となるのはT1WI, T2WIそれとSTIRまたは脂肪抑制のT2WI。STIRのほうが脂肪抑制は均一だけれども、脂肪以外のものも抑制してしまうので、血腫なんかは見落としやすくなる。
へえ、と思ったのはT1WIのbull's eye sigh(脂肪髄のなかのlow intensityの中心にhigh intensityの脂肪があれば悪性疾患では無い)、とT2WIにおけるhalo sigh(骨の中に見られるhigh intensityのリングで、悪性を疑う)。
知らなかった。
造影では骨の外への炎症や腫瘍の進展がわかりやすくなるが、髄内病変はわかりにくくなることも多い。(整形外科の先生でなんでも造影依頼する人、読んでほしいな。)
良・悪性病変の鑑別にはDWIやin and out of phaseのMRIも役に立つと書いてあるけれど、あんまり役に立ったと思ったことは無いな。
どんな年齢でもT1で筋肉よりも骨髄信号が低いときには異常を考えるとも。
40過ぎると脂肪髄化が著しくなるのはだれでも知っていることですが、ときどき若年者をみるとびっくりしますよね。
日常やっていることを「それで良いのだよ」と言ってくれた論文でした。
画像診断2012年2月号です。最近末期の患者さんの粟粒結核、治らないMACらしき感染症、在宅患者の排菌している結核なんぞを立て続けに経験したので、興味をもって読みました。目新しいことはあんまりないけれど、知識の整理にはなかなかよろしい。
クオンティフェロンの臨床上の位置づけも同僚の内科の先生に確かめてみなくちゃ。


画像診断2012年1月号 MRIアーチファクトの光と影
なかなか面白い特集でした。簡単な理論もあるし、臨床医に説明するのにヒントとなることがいっぱい。筆者によってアーチファクトの概念がちょっと違っていたり、執筆に重複があったりしますが、それがあまり気にならないのもテーマの性質によるものでしょう。
Refresher Courseの「これから始める心臓CT読影」これから始める気は全くありませんが、このくらいは知っておかないと、という知識がありがたいです。
聖路加で行われた胸部単純写真の勉強会(chest imaging forum)に行ってきました。
出た症例は、
気胸が契機となって発見された悪性中皮腫が2施設から
LAM
心膜部分欠損のある人の気胸
torsion of extralobar pulmonary sequestration
胸腔内結石
肺吸虫
pericardial fat necrosis
でした。いずれも面白く、堪能しました。
軟部腫瘍の診断にはいつも難渋することが多く、深部に大きなものがあれば悪性、などと大雑把なやっつけ仕事をしてしまう。そういうわけで、軟部腫瘍の診断というタイトルが付いている本に弱い。
今回読んだのは
骨・軟部腫瘍 臨床・画像・病理 大塚隆信他編集 診断と治療社
総論もあるが、基本的には各疾患について見開き2-4ページでコンパクトに解説した本。私は最初から順に読んでいったのですが、本当は辞書的に使う本なのかもしれない。珍しい軟部腫瘍についても載っているので、カンファなどで出てきた症例のちょっとした復習に使うと良いかもしれない。
ちなみに軟部疾患に特化した本で私の一押しは
imaging of soft tissue tumors 2nd ed. Kransdorf & Murphey LWW
です。
CT Features of Peripheral Pulmonary Carcinoid Tumors. Meisinger, Q.C. et.al. AJR 2011;1997:1073-1080.
カルチノイドのCT28例の分析。
28例中16例が亜区域枝より末梢の発生であり、考えられていたより肺野型が多いことがまず第一。
肺野型の特徴はやはり気管支内発生であるので、周辺気管支拡張、末梢の無気肺や過膨張が多いこと、分葉状の腫瘤であること、造影されること。
石灰化は3例と少なく、PET陽性も施行4例のうち2例。これらは陰影の平均的な大きさが2センチ以下(肺野型では14ミリ)と小さかったことによると考察している。
従来言われていたカルチノイド像とやや違っているのは、CTが多用されることになり、症状発現前に小さい腫瘤が発見・手術されることにあるのではないか、と考察。
おもしろかったです。でも、絵は少ない。
昔は最終週の駆け込み検査が多かったけれど、なぜか本日は飛び込みの初診のかたの解離性動脈瘤以降はさっぱり。(循環器外科が無いので送りました。)」
ということで、論文短いのを読みました。
Groin Pain Beyond the Hip:Anatomy Predisposes th Injury as Visualized by Musculoskeletal Ultrasound and MRI. Brandon C.J., et.al. AJR 2011;197:1190-1197.
読む、というよりは画像を「見る」という感じの論文。
「鼠径ヘルニアか?鼠径部痛あり」という依頼のときにも撮影範囲全体を見るように。(皆さんも痛い目にあったことがあるでしょ。)

症例の比較で学ぶ画像診断 婦人科・泌尿生殖器領域50選 画像診断臨時増刊号 2011年31巻4号
骨盤部です。子宮体部、子宮頚部、卵巣・卵管、膣・外陰部、女性生殖器発生異常、前立腺、精嚢・精管、精巣・陰嚢、膀胱、尿道・陰茎と網羅的。二つの疾患を対比させているのですが、その選択も適切です。画像はそのほとんどがCTあるいはMRIです。
年末年始に寝転がって読むには適当な(物理的)重さと厚さ。この辺が得意な人ならだれかに借りて、苦手な人は是非買って読んでください。
研修医の抄読会。あきないようにクイズ形式のものを使っている(もう一人の担当者は内科なのでNew England 誌のCPC).
今年最後はOrbital Metastatic Disease from Brease Carcinoma. Radiology 2009;253:893-896.
これを全部終えるのに4週間もかかった。皆、後期研修医になっても大丈夫かなー。