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The negative appendectomy rate: who benefits from preoperative CT?
Webb, EM et.al. AJR 2011;197:861-886
過去5年間に急性虫垂炎として手術された患者のCT reportを分析したもの。男性は女性ほどCTの恩恵を受けないとされていたが、そうでもないのでは、という結論。
特別に虫垂炎のCTに興味を持っていて論文でも書こうというのでなければ、読まなくてもOKの論文でした。
CTをやればnegative appendectomyは減らせる、、という結論なのだが、「CTでpositive と判定されたけれど、実際は正常だった」という患者のCTをみると、「これでpositive ?実際手術するの?」という感じ。手術適応はCTのみで決定されているのではないだろうが、その辺は無視されている。
Characterization of Small Solid Renal Lesions: Can Benign and Malingant Tumors Be Differentiated With CT? Mllet, et.al. AJR 2011;197: 887-896.
もちろん結論はNoです。
脂肪を含まない造影される4センチ以下の腎腫瘤99個を分析。造影パターンなどからの良・悪性の鑑別はできないと言っています。
この大きさでの腎充実性腫瘤の7,8割はRCCですが(筆者らの症例もそう)良く造影されるclear cell carcinomaから造影不良のpapillary tumorまでがあるので、パターンによる鑑別はできないと言っています。
これら自体は目新しいことではないのですが、最近は積極的に腎腫瘤の生検が行われるようになったのだということは迂闊にも知りませんでした。(昔は生検検体では鑑別が困難と教えられたので。)そのうちそれに関する論文も(引用されているので)読んでみよう。
母校の医局主催で埼玉小児医療センターの小熊栄二先生の講義でした。
連れて行った初期研修医が「何で放射線科で児童虐待の診断なんですか?」と聞くので、「バカ者。」とばかりに理由を教えたのですが、小熊先生によると、最近では臨床家も注意しているので、放射線科からの示唆で初めて気づくということは少ないようです。
でも、外傷で受傷機転が交通事故のように明瞭でない場合は、non accidental traumaの可能性は無いか?と、必ずレポートに一行書くようにしているそうです。
色々な画像を見せていただきましたが、そのほかにへえ、と思ったお話は、:
嬰児殺しは明らかに減少傾向をたどっていること
1歳で最もgray/white matterのコントラストが低下すること(小児を良くご覧になる方はご存じでしょうが)
正常分娩のかなりの児に硬膜下決血腫のあること(これは知っていましたが、医療事故とのからみで知ったので、虐待と鑑別するとは気付きませんでした)
ということで勉強になった夜でした。
Medical Imaging in the 21st Century —
Getting the Best Bang for the Rad
David J. Brenner, Ph.D., D.Sc.
n engl j med 362;10 nejm.org march 11, 2010
コロンビアの放射線リサーチセンターからのeditorial。
日曜にカンファレンスで言及されていた記事。他にもどこかで誰かが言及していたがここ30年間で米国国民の放射線被ばく量は6倍になり、その要因は医療被曝だということ。(アメリカでは特に心カテによるものが多い。)
シンチが正しく使用されれば心カテの件数も減るだろう(ゲートキーパーと表現している)と書いている。(心臓CTにも期待しているようだが、結構あれは被曝多くないかい?)
外傷後の頭部CTは、臨床的に必要と判断される以外に、訴訟を恐れるあるいは儲けようという意識が働いて濫用されているらしい。これは日本でも同じ。
正しい臨床評価がなされ、ガイドラインを適用していれば、3割から5割のCTは本当は不要であったという表を掲げている。
Neuro Imaging Refresher Clubの略です。今年は品川でした。中枢神経系のエキスパートが色々なテーマで一日講義をしてくれます。腫瘍や外傷、血管の疾患など沢山の症例を見ることができました。
物によっては一生この先見ないかもしれない、というものも…。実践的な所では小児頭部外傷にどこまでCTをやるか、にもチラッとふれられていました(WWW.nice.org.uk)。日本では藤沢市民病院の取り組みが紹介されていました。うちでもやってみようか。
今年も大変勉強になりました。1万円払うだけのことはあると思います。来年行きたい人はテルモに声をかけておくと良いかもしれません。来年は11月4日だそうです。
Normal or Abnormal? Demystifying Uterine and Cervical Contrast Enhancement at Multidetector CT. Yitta, S. et. al. RadioGraphics 2011; 31:647–661
別の目的でCTを撮影したときにちょっと気になる子宮の所見。普段見慣れていれば何ということのない所見でも、他の科の先生に質問されると理路整然と説明するのは若干難儀かもしれない。
ということで、この論文、絵だけ見ておけばOKの内容。特に「どうしてこう見えるのか」とか、「この所見があった時にはどうマネージメントするのか」とか言及しているわけでは無いので。
放射線科の医者だったら、「あ、自分の判断は正しかったのね」という程度の確認の意味の論文でしか無いかもしれません。
ということで、今度の産婦人科抄読会のネタにすることに。