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遺伝子発見伝 R.J.デュボス 小学館
昔岩波から出ていた「現代科学への道 エイブリー教授とDNA」の別訳です。あれ面白かったなー、と何となく思っていたときに今は別の訳で別の会社から出版されている、と何かで読んで買いました。
1877年に生まれ、30代と遅くに基礎医学の研究を始め、DNAが遺伝の本質を担っていることを発見し、1955に亡くなった人。本人の研究や生活が書いてあってそれはもちろん面白かったのですが、昔は米国でも医学教育といえば臨床医学のことであって(当然のことながら)たいした治療もできず、魔術師のようであったこと。その中で死病であった肺炎や結核などの感染症を治すには基礎研究が有用であって、優秀な医師が試験管の仕事に向かったこと。彼の時代に「化学や物理などの基礎科学で生命の不思議が解明できる」という信念を持つ人が多くなったこと。(私たち全員が基礎医学として生理学、生化学などを医学部で学ぶことになったのはそんなわけらしいです。)などなど、業界の歴史としても楽しめます。

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