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まず石を投げよ 久坂部 羊 朝日新聞出版
「汝らのうち罪なきもの、 この女を石にて打て」とのキリストの言葉を下敷きにしています。医療ミスを隠ぺいしようとする医者と、その悪辣な取材方法を隠ぺいしようとするジャーナリストを題材にしています。筆者は医師。結末があまりにきれいごとのような気がする。それにここに書かれているようなスーパーマンのような医者は残念ながら居ない。
細部(主人公の夫婦関係とか、もう一人の主人公であるマスコミの女王様がどうして医療者を憎むようになったのか、とか)、がもう少し書き込んであったら素晴らしい出来だったのに、と思います。こういうことは編集者が誘導すべきでは?と思うのですが、医学論文とは違うのかもしれません。
昔江戸川乱歩賞をとったどこかの医学部の教授が、「一番驚いたのは、原稿を書くと出版社の人が寄ってきて耳元で何やらごにょごにょ囁く。よーく聞いてみると、『お前の原稿はここが不足だから直すように。』ということをものずごく丁寧に控えめに言っている。これが医学雑誌だったら、『ここを直してやったら載せてやっても良いかな。ただし写真は有料だぞ。』という手紙が来るところだ。」と言っていましたが。確かにそう。医療関係以外の出版社はやさしいのかな。

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病院が、というより事務長が職員対象の接遇研修をやっている。外部の請負会社に大枚はたいてやっている割には視点がずれている、と院長・看護部長に評判が悪い。
本日は看護師や事務職員が参加してのロールプレイの披露。“手術が不安で医師の説明をもう一度聞きたがる患者”に、病棟看護師が「えー、またー?今ですか?一応先生に聞いてみますけれど。」と応対する。で、会場の皆に「どこがまずいですか」と聞くもの。
正解は看護師の言葉使いがまずい、というものらしいのだが、看護部長「術前に患者が『もう一度説明を』と言ったらただ同じ説明を聞きたがっているはずが無い。その裏にある不安をくみ取るのが看護と言うものだ。」と。そりゃそうだ。
でも、研修請負会社の人には伝わらなかったみたい。でも、こういう研修に放射線技師が一人も来なかったというのが、うちの技師室の問題の深さを語っていると思う。
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