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人間の測りまちがい 差別の科学史 スティーヴン・J・グールド 河出文庫 (上・下)
ずーっと読みたかった本が文庫で出た。よく見ると一冊1500円と文庫とは思えない値段だが、迷わず購入。(古本屋ではハードカヴァーに1万円前後の値段が付いていた。)グールドのエッセイのファンだった人なら必ず楽しめます。
内容:古来西洋の科学者は知能と言うものを測りたいと思っていた。昔の人は頭の大きさや頭蓋骨容量を一生懸命測った(ここから測定のバイアスとかいろいろな統計学の問題に気づく学者もいた)。ビネーは知能指数を考案したが、それは学習障害の子供を早く見つけ出して手助けするためのものだった。
それがアメリカに輸入され、変質した。IQテストの結果順に人種を分析した。金持ち(アメリカではアングロサクソン)の知能は高く、貧乏人(東欧や中国からの移民、もっと下は黒人)は低い。知能は遺伝で決まるので、黒人や東欧移民の教育に金をかけても無駄である。…これらに丁寧に反論しているエッセイです。読んでいる過程でIQや統計学にまつわる歴史的なトリビアに詳しくなれます。

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