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キレる大人はなぜ増えた 香山リカ 朝日新書
著者を個人的に知っているので、いつも興味を持っているのですが、最近は立ち位置がちょっと安定してきた感じ。昔はもっとサブカルチャーに魅かれている感じがあったけれど。表現が変わっただけかしら。
本書曰く、「いつまでも肉体的に若くあれ」、といわれているうちに、精神的にも成熟できなくなったのが暴走老人。なるほど。
医者から見ると妄想だけれど 「インターネットを通じて私の個人情報が流出し、妙なやつらに追いかけられているんです。」といわれると、真実のような…。最近は精神科の先生も大変ですねー、と読みながら同情してしまった。
最後に書かれている本書のご注意を守って「キレるおばさん」にならないように注意しよう。
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Head and Neck Imaging: case review series. Yousem, D.D et al
Requisites seriesの姉妹編の問題集です。第2版ですが今回も難易度が3つに分けられてます。Yousemの饒舌な感じ(何となくNYのユダヤ系秀才、かな?と思うのですが、あったってるかな)が、あまり好きでない方でも読めるかも。
クイズというより、知識の定着を目的とした書き方です。Referenceが充実しています。頭頚部は苦手意識があるので、本を見るとつい買ってしまう…。

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「まちの病院がなくなる!? 地域医療の崩壊と再生」 伊関友伸 時事通信社
面白かったです。勤務先は自治体病院ではないのですが、運営構造はそっくりなので。ただ、運営母体は夕張市よりはお金持ちだし、議会にあたる部分も地方議員よりは紳士。
でも、え、うちの病院のことが書いてあるのか!と思ったページ多し。都会だからそこそこ医者は集まってくるけれどねー。あなたの病院の院長と事務長に読ませる本です。

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死んだら原因検索を!、解剖に全身画像診断を加えることによって、効率の良い死因検索を!と言う内容の本です。死後CTの診断の基礎を勉強するつもりでオートプシー・イメージングの本を読んだときに、彼の主張もしっかり読まされたのですが、それを一般向けにした本。おっしゃることの重要性はよーくわかりますが、そんなことにお金出してくれるところがあるわけ無いじゃない…。
著者が危惧しているのは、「解剖にはお金がかかるから、CTやMRIで済ましてしまおう。」という安易な姿勢。でも、現場はもうその方向に向かいつつあります。昨年、救急でやってきて数時間でお亡くなりになった新患。「監察医務院に電話したら『CT撮影して何とか死因わかりませんか。こっちも手薄なんで。』と、泣きが入ったわよ。」と同僚が言っておりました。
解剖する医者が日本にはほとんどいないのに、「モデル事業」(医事紛争になりそうなケースを第三者の中立的な医者が、カルテと解剖所見をもとに判定するもの)なんて、うまく行くわけないじゃない。(同じ事を福島県立医大の先生がおっしゃっていました。あそこは県立大野病院事件があったから大変。)

興味のある方は文光堂 オートプシー・イメージングもどうぞ。
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スペイン語の教室で、新聞三面記事の話題。
数日前に起こった事件:若い母親と生後まもなくの赤ん坊のいる家に泥棒が入り、泣く赤ん坊の口をガムテープでとめ、赤ん坊は窒息死。母親の狂言ではないかと追いかけるマスコミ。…覚えてますか?
ここまでの説明では先生(スペイン人、在日15年)は、ふーん、ミステリーだなー、という反応。
で、結局お母さんは自殺してしまったのよね。と言ったとたん「そりゃ母親が赤ん坊を殺したのだよ。警察の追及でばれそうになって自殺したんだ。」
ふーん、西洋人は「自殺するって事は罪を認めたって事。」と解釈する人が日本人より多いって聞いたけれど、やっぱりそうかー。
などと書くとすばらしい会話能力がありそうですが、ここまで説明するのに10分近くかかった私。勉強しなくちゃ。
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星新一 1001話をつくった人 最相葉月 新潮社
星新一が鴎外の親戚で星薬科大学と関係のある人だというのはなんとなく知っていました。そういう毛並みの良いというか,史料価値の高い人(?)、の伝記を良い書き手で読む、というのはなかなか上質の楽しみであり、それを十分楽しめる本でした。
書店で最初に見たときには、何と無く買いそびれたのですが、このたびの講談社ノンフィクション賞受賞でまた思い出して買った一冊。
ところで、星新一のショートショートってジャンルとしてはSFだったんですね。なんとなく短編不条理モノ、と思っていました。
星新一は私の中学の大先輩であるわけですが、当時の担任は私も習ったことのあるあの先生では無いか、ここに登場する人はあの同級生のお父さんでは、とか名簿を探す楽しみもあった一冊でした。

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Gdでおきる強皮症のような病態、nephrogenic systemic fibrosis。昨日までの放射線専門医会のミッドウィンターセミナーで話題になっていましたね。
当院には透析も腎臓内科も無いから、と特に気にしていなかったのですが、キレートの方法によって発生頻度が異なる、と言われてしまうと、「じゃあ大事をとって安全なほうにするか。」となるのが人情。今、薬局長が駆け回っています。ごめんねB社のMRさん。
でも、ヨーロッパで推奨されているPで患者にショック起こされたことがあるのよね。
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悪い時 ガルシア・マルケス
あと、短編もいくつか。「悪い時」はコロンビアで実際に起こった事件を下敷きに書かれているそうです。映画になったような気がするのですが。
暑くって、湿気が高い町にいつのまにか中傷のビラが貼られ、それがもとで殺人がおこり、戒厳令がしかれ…。まあ、読んでみてください。100年の孤独>コレラの時代の愛>>愛そのほかの悪霊について=悪い時、でしょうか、順位つけるとしたら。まだ出版されていませんが予告された殺人の記録はどうなんでしょうか。

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医局新年会。今年は出られなかったOBもいたり、ご多分に漏れず新入医局員が少なかったりで、地味な新年会でした。
で、前教授(現理事)が、「医者がいない、病院が赤字だ、云々」、と挨拶したら、新入医局員のお嬢さんが「何だかー、暗いお話だったんですけれどー、私がんばりますからー。」とご挨拶。
全員大爆笑でした。がんばれ新人!
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壊れる日本人 柳田邦夫 新潮文庫
昔この人の書くもの好きだったけれど、年取りましたね。
ケータイ、ネット、テレビが子供の心を壊す。親の育て方に問題があるから友達を殺すような短絡的な子供ができる。そうなのかもしれない、そうでないのかもしれない。実証できないことだし、ITが生活に入り込むことは避けられないのだから、「やめよう」と言うのではなく、より良い関係を構築することを考えるのが本来では無いだろうか。
白黒はっきりつけずにあいまいにしておく良さ、論理的に追求するよりあいまいにしておく良さ、それは私もそう思うけれど、これだけ価値観が多様化してくると、「何となく」というおとしどころは見出せなくなってしまいます。そこに世間の人は苦労しているのですよ、と言ってあげたくなる。

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