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 季節性インフルエンザは0~4歳児が多いが新型インフルエンザの感染者の多くが5~9歳、あるいは10~14歳が多かったのが特徴だ。肺への親和性が強いせいか激しい咳が長引く例が多くみられた。臨床の現場での簡易キットはなかなか陽性に出難い例も多く、しかも何回やっても陽性に出ず手遅れになり肺炎を起こした例もある。脳症も結構報告された。脳症の発生メカニズムは良くわかっていないが、日本人に多かった。割合は数千人に1人位で、目立ったのは全体の患者数が多かったせいである。普通インフルでの脳症は1~2歳児が多いが今回はみんなに免疫が無かった故か5歳~小学生、中学生位までが起こしている。季節性のインフルエンザ脳症と違うのは最初から強いけいれんが重責したり、かねてと違う異常な行動を取ったりしゃべるなど意識障害が見られた事である。いきなり脳症から始まりタミフルとかリレンザは間に合わないことがおおかった。先にも述べたが季節性との相違は新型インフルでは肺炎が多いことである。普通に経験する肺炎と違い呼吸状態が急速に悪くなり、酸素飽和度が90台ひどい場合80台まで下がり、咳が出てきて急速に進行する。これが早期に起きた。多くは入院させタミフルで治療し酸素を投与すれば1日位で回復することが多かった。季節性インフルの場合の入院は気管支炎が多い。そしてそれからの発熱で熱性痙攣が起こるのが常である。小児だけでなく大人を含め新型インフルエンザ感染者全体の死亡率は10万人に1人以下と非常に低いが現場での小児科医にとっては今回の新型インフルは非常に重いので常に緊張していなければならない。抗インフルエンザ薬に対する耐性株の出現に関しては、タミフル治療に対してどのウイルスも一万分の1個は出てくる。投与によりセレクションされて耐性ウイルスは残るが普通は感染力は極めて低い。他の人のタミフル治療を避ける必要はない。ワクチンに関しては不顕性感染を含めすでに子供たちの多くが罹っている。すでにワクチン自体は新型インフル予防の切り札でもない。またワクチンを打っても罹らないわけでもない、不完全なものだ。基本はしっかりとした診断のもとで早期にリレンザ、タミフルによる治療を受けることである。

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