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< わが病院の理念を変えました | メイン | ワクチン製造に拍車 >

世間でよく終わりよければ全てよしと簡単に口に出すが、様々な状況や条件の中での個々人にとっては人生の終わりを如何に生き、それを家族がどのように支えるかは、なかなか難しい問題である。例えば介護老人施設で脳卒中を起こし食べれなくなった時、どのように栄養を与え生かすかは大きな問題である。医療としては鼻から胃に管を通すか、腹から胃に穴を開け流動食を流し込む方法や大きな静脈から点滴する方法もあるが家族の希望をかなえ医療・介護スタッフが力を合わせ自分で食べられるようにする方法もある。この場合、医療と言うより介護の力が大きくなる。患者家族は少しでも長く生きたい生きて欲しいと願うのは当然の事である。よき終わりを迎えるには医療より介護の力が物を言う。食べたり、トイレに行ったり人間らしい暮らしを手助けするのは介護である。この点をしっかり捉えて死ぬのを待つのではなく毎日を前向きに生きる目標は達成できない。そのような理念を掲げ介護保険制度が出来て10年が過ぎた。日本の高齢化率は25%に達する75歳以上の後期高齢者が急増し一人暮らしのお年よりも470万人になろうとしている。要介護者は470万人で介護サービス給付費も6兆円と当初の2倍に成っている。家族に頼っていた高齢者介護に公的サービスが増え助かったとの声も多いが仕事をしながらの介護には不充分との指摘もある。老々介護や老親の介護での介護離職などから高齢者虐待、殺人や無理心中も後を絶たない。介護保険制度は高齢者ケアの中心であるが保険料や税金負担の問題や介護基盤整備での施設数の問題など限界があり全てを解決できない。誰もが地域で安心して暮らしていけるためには住民らの連携による街づくりも欠かせない。街づくりには有料老人ホームなどの高齢者向け住まいの確保24時間対応の診療所、訪問看護ステーション、通所、訪問、泊まりなど多様なサービスを提供できる小規模多機能介護施設などの介護拠点の整備が必要である。それに高齢者や若者子ども達が集まって交流できるような地域の世代を超えた人間同士の交流や助け合いの場を作る必要もある。一人暮らし老老世帯、認知症の方などハンディのある人への目配り、声掛け訪問などの見守りボランティアや相談窓口など地域の相互援助の仕組みも必要である。

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