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病原性が弱いからこそ感染が広がる。病原性が強ければその場で宿主が死んでしまい周りに広がりようが無い。私が主張し続けていた様に多くの人が不顕性感染を経て自然に免疫を獲得している病原性の弱い新型インフルエンザはそろそろ終焉を迎える。ウイルスを持った人と接触した事もない入院中の人が死亡してウイルス検査をしてみるとA型インフルエンザ陽性が出ている。それほどにウイルスはあらゆる場所に蔓延しているのである。世界のデータからは今後、このウイルスが再燃する事は無いと考える。勿論、今後はアブラムシのように暗躍する季節性インフルエンザの流行は警戒しなければならない。私は大病院を退職し開業した。外科医だったので勤務時代に市井で流行る感染症を診ることも無かった。そのため感染症に対する免疫が殆ど無かったためと考えているが開業当初はすぐに流行の風邪や胃腸炎にかかった。特に初めての冬にはインフルエンザに罹ってしまい大変な思いをした。今は患者さんからのウイルスを貰っても軽い症状は出るが1日でけろっと治ってしまう。患者さんから移される度に創り上げてきた免疫のお陰である。かって癌の除去をこれでもかこれでもかメスを使って試みてきた取りきれる物ではなかった。所が抗がん剤など薬物に反応する癌は瞬くうちに反応し小さくなり消えてしまう。免疫はこれと同じで一日の内に全身にばら撒かれたウイルスなり病原体を処理するのである。自然の仕組みは素晴らしい。これに比べ人間のすることは余りにも頼りない。

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