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2009.12.28 15:36 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

時々刻々

 世界でのインフルエンザの流行は大方、下火に向かっている。エジプトや、これからモンスーンが始まりインフルエンザシーズンに入るインドなど西アジアでは感染者数と死者数が増え続けている。スペイン風邪の際、この地域では数え切れない程の人々が亡くなった。その意味で他のH3N2ウイルスとの交配、変異を考えると今後、インフル流行の成り行きは気になる。 中国、モンゴル、ロシアでは感染者数は減少しだした。 寒さが日々増している北海道をはじめ、多くの地域ではA/H1N1ウイルスは終焉しているが、暖かい沖縄では、結構な数の感染者が出ている。

 

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2009.12.22 13:20 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

インフルも政権交代

 昨日書いたように、新型ウイルスA/H1N1が従来の季節性ウイルスと置き換わり世代交代する可能性がある。香港で今夏、新型と共に流行し、新型に駆遂された形の季節性インフルエンザ香港型A/H3N2は高齢者に感染して多くの死者を出す。ソ連型A/H1N1はタミフル耐性株に変わっている。A/H1N1は若年層が罹り易いが軽症である。ワクチンにも反応しやすい。新型インフルエンザA/H1N1が香港型A/H3N2、ソ連型A/N1H1等の季節性インフルエンザウイルスと入れ替わった形で季節性A型インフルエンザとして存続するなら、季節性インフルエンザワクチンは新型A/H1N1とB型ウイルスの2種類を標的にしたワクチンにすればよい。今でも季節性A/H3N2ウイルスは南アジア等で感染を繰り返しているが新型A/H1N1の流行で、駆逐される可能性もある。今後季節性インフルエンザがA/H1N1の一本に絞られるとしたなら、インフルエンザ対策は遣り易い。そうなると新型インフルエンザウイルスワクチンはこれまで感染していない全国民に接種する意義は大きい。

 

 

 

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2009.12.20 18:18 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

夜明けは近い。

 日本の新型インフルエンザの流行は急速に終息に向かっている。ワクチンの効果ではない。ウイルスに晒され続け、ウイルスの侵入攻撃を受けた私達人類の勝利なのである。日本では夏の沖縄に始まり首都圏、北海道を中心に新型インフルエンザの大流行の火の手が上がった。そして燎原の火のように地方に拡がり全国津々浦々を席巻した。その間に不顕性を含め半数以上の若者が感染し免疫を獲得したものと思われる。疫学的にワクチンは住民の4割に接種すればインフルエンザの流行を阻止できるとされる。ならば自然感染によって得られた抗体により、流行が再燃する可能性は薄い。下のオーストラリアの流行曲線では冬にピークに達した後は終息しその後再燃はしていない。
 国民の新型インフルエンザの抗体価を調べ今後のワクチン接種の意義を見直す必要がある。それが新政権の目指す無駄を省く政策に繋がる。
 新型A/H1N1インフルエンザは軽症で、むしろワクチンの副作用の心配で、各国のワクチン需要量が減っている。発注契約内容の変更が各国政府と製薬企業との間で討議されている。もし発注契約が見直されなければ、WHOを介して途上国に安価で提供することも考えられる。グラクソスミスクライン社は4億4000万接種量、サノフイ・アベンティス社は2億5000万接種量、アメリカはノバリス社、アストラゼネカ社から400万接種量を受注している。
 グラクソ社は今年度から来年度にかけてA/H1N1ワクチン販売で、35億ドルの利益、またサノフィ・アベンティス社は10億700万ドル、ノバルティス社は8億5800万ドルが予想されていた。各国からの発注量の減少、及び返却が増えると製造企業の経済的打撃は大きくなる可能性が高い。 
   
オーストラリア 7~8月流行がピークに達して終息後は再燃は無い。
カナダの今。
MLによる有志医師報告。

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2009.12.19 07:12 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

警報レベル下回る。

 国立感染症研究所は18日に全国約5000医療機関を対象にしたインフルエンザの定点調査の第50週は27・39人で、2週連続、減少、7週間ぶりに警報レベル30人を下回ったと発表した。殆どが新型インフルエンザで「流行のピークを過ぎつつあると考えられる」としている。 1週間の累計患者数は約132万人で前週の約150万人からは約18万人減。7月上旬以降の累計患者数は約1546万人となった。都道府県別の1医療機関当たりの患者数は、宮崎55・51人、福井53・78人、徳島39・59人など。41都道府県で前週を下回った。―  読売新聞

 インフルエンザ患者報告数が2週連続で減ったのを受け厚生労働省は「新型インフルエンザの秋の流行はピークを過ぎた」との認識を示した。その上で、冬の流行拡大や、30歳代以上の感染に注意を呼び掛けた。ーキャリブレィン



 

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2009.12.18 22:22 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

世界の状況


 北半球の温帯地域では、例年より早く到来したインフルエンザシーズンの流行は北米やヨーロッパの一部で引き続き活発に続いている。北米やカリブ海諸国、特定のヨーロッパの国々では流行のピークが過ぎたような兆しが認められている。東アジアでは、インフルエンザの感染拡大は依然活発に起こっている。インド、ネパール、スリランカでのILIの流行は増加している。アメリカ大陸、アジアの熱帯地域では、インフルエンザの活動は様々であるが、ほとんどの国では下火になってきている。中央、南アメリカではエクアドル、ベネズエラを除くほとんどの国でインフルエンザの流行は減少傾向であると報告している。南半球の温帯地域では、パンデミックインフルエンザの流行はほとんど報告されていない。

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 接種開始から12月6日までの新型インフルエンザワクチンの接種者は932万人。そして医療機関からの副反応報告数は1427例で0.02%、重篤症例177例の0.002%であり、64例の死亡例があり頻度としては0.001%である。死亡例は基礎疾患をもつ主として高齢者である。

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2009.12.10 22:18 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

自然は素晴らしい。

 病原性が弱いからこそ感染が広がる。病原性が強ければその場で宿主が死んでしまい周りに広がりようが無い。私が主張し続けていた様に多くの人が不顕性感染を経て自然に免疫を獲得している病原性の弱い新型インフルエンザはそろそろ終焉を迎える。ウイルスを持った人と接触した事もない入院中の人が死亡してウイルス検査をしてみるとA型インフルエンザ陽性が出ている。それほどにウイルスはあらゆる場所に蔓延しているのである。世界のデータからは今後、このウイルスが再燃する事は無いと考える。勿論、今後はアブラムシのように暗躍する季節性インフルエンザの流行は警戒しなければならない。私は大病院を退職し開業した。外科医だったので勤務時代に市井で流行る感染症を診ることも無かった。そのため感染症に対する免疫が殆ど無かったためと考えているが開業当初はすぐに流行の風邪や胃腸炎にかかった。特に初めての冬にはインフルエンザに罹ってしまい大変な思いをした。今は患者さんからのウイルスを貰っても軽い症状は出るが1日でけろっと治ってしまう。患者さんから移される度に創り上げてきた免疫のお陰である。かって癌の除去をこれでもかこれでもかメスを使って試みてきた取りきれる物ではなかった。所が抗がん剤など薬物に反応する癌は瞬くうちに反応し小さくなり消えてしまう。免疫はこれと同じで一日の内に全身にばら撒かれたウイルスなり病原体を処理するのである。自然の仕組みは素晴らしい。これに比べ人間のすることは余りにも頼りない。

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2009.12.10 08:36 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

ワクチン政策の齟齬

 今度の新型インフルエンザの年齢による感染率の相違は2~3年前に若年者の間で流行した麻疹と似通っている感じがする。つまり予防接種の体制に関係があるのではないか。麻疹の場合には定期接種の中断した時期に生まれ育った年齢層に多発したのである。インフルエンザの場合は年齢が高いほど感染しにくい傾向がある。これには過去にA型インフルエンザの流行に関係して自然免疫のついた多くの人の存在もあるが1978年に前橋医師会がインフルエンザ集団接種は流行を抑える効果は薄いと結論付けた前橋レポートが影響しインフルエンザ接種が後退した影響も大きいと考える。現在は65歳以上の年齢層には自治体の補助で季節性インフルエンザの接種が行われ殆どの住民が受けているために類似性のウイルスに対する免疫が出来ているのではないかと考える。

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2009.12.09 23:05 |  診療  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

重症例の臨床像

 新型インフルエンザウイルスは肺で増えやすい。新型インフルエンザの重症例には急速に悪化する呼吸器障害を生じる例や脳症の報告も多い。入院の6割が呼吸器障害の肺炎であり多くは発症から24時間以内の短時間で入院に至っている。発熱から短時間で呼吸障害を来たし頻脈や呼吸数の増加、胸が苦しいなどを訴えて、SPO2は95%以下の低酸素血症を呈する。粘性痰を生じる細気管支炎、胸痛、呼吸音の減弱等の症状があり、胸部レントゲン像では浸潤像、縦隔気腫や無気肺を来たす。初期治療法として吸入気管支拡張剤、適切な酸素投与、無気肺に対する肺理学療法が奏功する。通常量の抗インフルエンザ薬、二次感染予防のための抗生物質を投与する。脳症に対しては短期間のステロイドパルス療法やγグロブリン、エダラボン、シクロスポリンの投与等も有効である。抗インフルエンザ薬の早期投与でも必ずしも重症化を防ぎきれない。熱せん妄や熱痙攣などとの鑑別も必要でありRSウイルスやメタニュウモウイルス感染症など冬流行する小児発熱性感染症との鑑別も問題である。

 

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イスラエルのビオンバックス社はA型インフルエンザ(A/H1N1ウイルスを含む各種のインフルエンザウイルス)全てに有効な万能型ワクチンの製造に成功し安全性と効果が確かめられたと発表した。英国のアカンビス社が2年後くらいには実用化すると考えられていた。今回の万能型ワクチンは60人に治験を行い、液性抗体と細胞性抗体の2系統での抗体の産生が確かめられた。万能型ワクチンの開発によってA型インフルエンザの強力な武器を得る事になる。

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