自民党の敗北の原因は一部の自民党幹部の相談によって首相が決められて首相の権威に正当性の根拠が乏しい事への反発であり、小泉・竹中路線の市場原理主義の施策が社会を疲弊させた批判でもある。真のアメリカ市場主義は神への帰依を絶対とするキリスト教に裏打ちされた厳しい規律によって維持されている。それに反して自民党政権が行った施策は何の道義的歯止め無しに規制緩和を許し自由競争に委ねた。その結果が大きな格差社会を生んだ。格差は競争によって生じるのではなくルールの欠落や不正から生じている。供に努力した同志のリストラを行い資産の切捨て企業価値をあげ破綻を防いだ。そのプロセスでの失業率の上昇による傷は容易には回復せず社会不安が増大した。それと引き換えになされた経済指標の回復だけに注目し国民の生活は良くならなかった。親の経済的事情で学業を断念した若者の無念、介護に疲れて親を殺す事までに思い追い詰められた人の絶望、真面目に働いてきたにも拘わらず職を奪われた人の怒りと不安等、人間の尊厳を無視して顧みない社会の現れた事への怒りが選挙に現れた。~ 9月3日 日本経済新聞コラム 大機小機より~
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