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フーッと一息、居間のソファーに腰を下ろし全面ガラス戸越しに外に目を遣る。広い空の下、遠くになだらかな山の稜線が南に延びて消える。目の前に民家が広がり緑の木立が突き出ている。何もさえぎる物の無い自宅2階から望む大パノラマにホッとする。朝な夕なに、元気な時も元気の無いときも目の前の変化の無い風景に安堵感を覚える。開業以来16年の間にすっかりなじんだ何気ない習慣となった。ここに座り外を見やると自分を取り戻せる。今生きている事が実感できる。死ぬ時もここのソファーで眠るように旅立ちたいと思っている。