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例年なら寒さが底を尽く二月はじめにもかかわらず、今年は暖かい。土曜日の輪番から開放された日曜日の朝はぽかぽか陽気になった。家にこもって過ごすのも勿体無いので前から行ってみたいと思っていた春の風物詩・川辺二日市に出かけた。この初市は200年の歴史があり、最近まで二月の2、3日と決まっていた。今は勤めや学校の関係で来れなかった人も集まれるよう二月第1土曜、日曜日の二日間で行われる。旧川辺町は薩摩半島の中央に位置し昔からの交通の要所である。カッオで有名な枕崎市、江戸時代薩摩藩の密貿易の基地であった坊津、特攻基地で有名な旧知覧町、お茶の旧頴娃町に接している。知覧町、川辺町、頴娃町は合併して今は南九州市になった。私の住む指宿市からは山を幾つか超えて行かなければならなず杉木立の山道が続く。所々に茶色に変色した山林が目立つ。つぼみで覆われたスギ林である。今にも花粉が飛び出しそうだ。山間いの平地の民家では庭の紅梅、白梅が満開の花をつけ昔ながらの春の風景に出会い心がときめく。七曲に続く山を抜けようやく田園の広がる盆地に入った。しばらく行くと大きな川に行き当たる。陽気のためか周辺に霞がかかっている。その先が川辺の町の入り口である。小高い丘の南側の麓に街道が通る。両脇に商店街が並ぶ街道町である。近隣の町の道は此処に集まる。そこを歩行者天国にして市が開かれている。車は通れないし停められないので川に沿って迂回し、北側の丘の上の運動公園までのぼって駐車することになる。何時もなら何気なく通り過ぎる街なのに近隣から集まった車で大変な混雑である。駐車場から会場までシャトルバスが往復して客を運ぶ。自分の車を降りバスに乗り込むと同乗者同士連帯感が出来るから不思議である。道の両脇に1キロ以上にわたり縁日さながらに屋台が並ぶ。イカ、たこやき、焼き鳥、焼きそばなどおいしそうなにおいが立ち込める食べ物や金物、瀬戸物、昔懐かしいソケなど農機具、日用品、植木、春の花の鉢植などの店が軒を連ね大勢の見物客で賑わって居た。記念にと花ばさみと湯のみ茶碗を買った。お腹もすいていたのでたこ焼きを求め、今夜の酒の肴にと飛魚の干物を買った。エベント広場では猿回しの芸に人だかりが出来ていた。写真に収めようと人垣を掻き分け前に陣取りしばし楽しませてもらった。




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