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倫理とは人がよりよく生きる生活法則である。科学的エビデンスのある、すなわち実行によってのみ正しさが実証される純粋倫理を基盤にして今の道徳荒廃の世相を払拭する必要がある。実践こそ命、「薩摩の聖君」と呼ばれた島津日新公が残した、のちに士道教化、師弟教育の教典となった「日新公いろは歌」の中の一つに「いにしえの道をききてもとなえてもわが行いをせずば甲斐なし」がある。何事も知識として判っていても実践が伴わなければ何にもならない。幕末から明治といった激動の時代にあっても、私心に惑わされることなく、大局的な見地から何が「人の道」かを考え行動した篤姫、西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀といった、傑出した人物を薩摩藩が輩出した背景には「人として正しく生きる道」を説いた「日新公いろは歌」47首がある。
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