医療機関の情報公表については行政が公費で行なっているにも拘らず介護サービス事業の場合、情報公表手数料は事業者負担となっている。現在、額が高すぎるとして国の指導のもと都道府県により異なるが引き下げられている。それでも経営の苦しい事業所には高額で負担を強いておりヤクザ世界のみか締め料とまで揶揄されるほど悪評高い物である。実際上は公表は県のホームページに公開されているが対象利用者である高齢者がアクセスする事は殆ど無く居宅のケアマネージャーが覗く程度であり公表の必要性に疑問を感じる。行政がどうしても必要と考えるのなら公費で行なうべきである。介護サービス情報公表制度の扱いは厚労省の外郭団体のシルバーサービス振興会に委ねられている。そもそもの始まりはサービス事業のコマーシャルとしての認識で事業者側の負担としては当たり前として始った。しかし介護サービス事業は行政によって認可されて行っているの公表は公費で行われるべきである。事業者に負担させるのは不合理といわざるを得ない。廃止すべき物である。今後は廃止に向けて関係部局に働きかけたい。
私のクリニックは《えがお》に《ほほえみ》と2つのグループホームを運営している。今日は1単位9人が入居している《えがお》の外部評価があった。2人の調査員が午前10時30分に訪ねてきた。まずこちらで予め自己チェックした項目の確認を行い、それを元に今後の取組についてアドバイスしてくれた。そして最後にこの事業所の自慢したい事があれば情報開示の時に宣伝しますが何かありませんかとの事。そこに他の老健に入所し暴言、暴行それに介護に抵抗する等の周辺症状で手こずりどうしようも無くなりこちらのグループホームに紹介された結果、短時日に改善し喜んでいる家族がたまたま面会に来られ調査員に見違えるほど良くなりましたと話した。スタッフはそれに勇気付けられ、これまでもこのような認知症の方を預かり殆どの方が正気になり昔の良い関係を取り戻した話を取り上げてもらう事にした。あれやこれやで終わったのは3時であった。事業所自らの自己チェックの確認作業とそれを基にしたアドバイスそしてインターネットへの公表に9万円も支払った。同じ所に2単位有る場合は10万円となる。グループホームは株式会社など医療・福祉関係以外の事業者の参入も可能である。認知症の人には最もふさわしいため需要も多い。また経営効率も良く人気の事業である。そのため介護保険が始まってすぐから開設ラッシュが続いた。粗製乱造で医療・介護に不慣れな事業者も多く、管理運営の劣悪な事業所も多かった。グループホームが増えるにつれ市町村の介護給付費を引き上げ保険財政が危うくなった。そこで行政は施設基準や人員基準を引き上げ、ケアの計画作成者はケアマネージャーの資格が必要で、管理者は県の実施する認知症実務研修を受けなければならない等条件を厳しくしている。最近、開設者も認知症に関した研修を受けなければ運営できない事になっている。利用者が施設を探す情報提供としての意味も含めて劣悪事業所を排除する為にも他の介護サービス事業所に先駆けて第3者による外部評価を義務付けた。外部評価の費用は事業所が持たなければならない。その高額な料金に批判が出ている。特に事業者側からはみかじめ料だとして反発が強い。現在はグループホーム以外の介護サービスの外部評価も始まり料金も各都道府県で夫々に決められている。1ヶ月100万円の売り上げしかない所も一律に5~7万円の外部評価および公表料を取られるのである。料金設定が高すぎるとの意見が多く4~5万円に見直されつつある。長崎のグループホームの夜間火災で消防設備の火災報知機、スプリンクラーの設置など条件が厳しくなってきている。利用者への情報提供が目的にしても余りにも高すぎるのではないか。
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3年目毎に改定される介護保険サービスに対する介護報酬については、今年4月に保険施行3回目の改定が行なわれる。過去2回の改定率は2003年1回目のマイナス2.3%、2006年2回目のマイナス2.4%といずれもマイナスであつた。今回は3%(在宅分1.7%、施設分1.3%)のプラス改定と決まり2月から内容の解釈通知が行われた後、発出される。日医としては今日の九州医師会での議論も含め解釈通知交渉に臨む事にしている。今回のプラス改定には一定の評価はするにしても過去2回のマイナス分を考えると不充分である。特に施設に関しては不足である。これまで改定率は厚生労働大臣が介護給付費部会の諮問を受け2月に発表されてきたが、今回は12月26日唐突にプラス3%改定する旨、発表された。深刻な介護従事者不足に対し10月30日に政府与党が決めた政治判断に従わざるを得なかった。とは言っても金融恐慌で景気はますますの落ち込みが明らかになった一月前に決まっていたのはラッキーといえる。メディアによれば3%アップの根拠は、近年の年間に使われる介護給付費の3%は2300億円に当たり、現在働いているおよそ90万人の介護職員の給料を1人当たり2万円上げる為に必要として引き上げられたとしている。実際、改定の大きな柱である「介護従事者の人材確保・処遇改善については「夜勤々務や人員過配、介護福祉士など専門職種の配置や勤務年数などキャリアが評価された。しかし全体を底上げする基本サービス費は据え置かれ加算で対応している。部分的に基本サービス費をもう1つ作った形である。地域差の単価上乗せでは請求事業の60~70%を占める「その他」の地域の見直しが行なわれず地域間の格差が広がる恐れがある。施設での特老常勤医師配置加算、ケアマネ報酬30%アップをはじめリハビリ部分のアップなどは評価される。介護保険では報酬引き揚げが自治体負担や保険料に跳ね返る。このため政府は09年度は全額、10年度は半額を国庫で負担する。
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倫理とは人がよりよく生きる生活法則である。科学的エビデンスのある、すなわち実行によってのみ正しさが実証される純粋倫理を基盤にして今の道徳荒廃の世相を払拭する必要がある。実践こそ命、「薩摩の聖君」と呼ばれた島津日新公が残した、のちに士道教化、師弟教育の教典となった「日新公いろは歌」の中の一つに「いにしえの道をききてもとなえてもわが行いをせずば甲斐なし」がある。何事も知識として判っていても実践が伴わなければ何にもならない。幕末から明治といった激動の時代にあっても、私心に惑わされることなく、大局的な見地から何が「人の道」かを考え行動した篤姫、西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀といった、傑出した人物を薩摩藩が輩出した背景には「人として正しく生きる道」を説いた「日新公いろは歌」47首がある。
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席題品評の次がメインエベント、兼題の競句である。1人1句づつ縦書きにされ全部で50句、横ならびに張り出された。1句づつ順番に朗詠されて行く。各人はそれを聞き確かめ吟味していく。方言の詠み方は難しい。みんな真剣になっているので間違うとすぐ声が挙がる。読み手は緊張気味で声が震える。各人それぞれ掲げられた50句の中から気に入った7句を選び出して提出する。集計が始った。席題ですっかり自信を失って仕舞った自分が居る。しかし兼題の投句は20年以上のベテランがきっと賞が取ると太鼓判を押した作品でそれを信じて出かけて来た。開票が始まり自分の句に最初の1票が入った時には正直ホッとした。その後は順調に票が入りやっと狂句の会場にいる自分を取り戻せたのである。さらには選者の講評の部で3大秀作「天」「人」「地」の中の「地」に選ばれた。地獄から天国に昇る落差を味わった。表彰式では面映く、すっかり緊張して体が硬くなった。たかが狂句されど狂句。プライドを捨てて遊び心で楽しむのがよさそうである。
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私のクリニックに良く診察に見える方から、昨年暮れに是非と誘われていた鹿児島の方言を使って川柳を詠む薩摩狂句大会に参加した。「花」の兼題で作った狂句を1句前もって投稿しておくのが参加の条件らしい。薩摩狂句をこれまで医師会誌の編集委員をしている関係から見よう見まねで作っては来ていたが本格的にやっている人たちの大会に出て通用する筈がないとの思いで投稿を躊躇していた。会場が指宿市の菜の花館でもあり、誘ってくれた方が昨年の暮れの大晦日に体調を崩され来院した折、再度参加を薦めたので咄嗟に浮かんだ「暗か世間(しゃば)、花を咲かせた、ノーベル賞」の1句を詠み「どんなものでしょうか」と感想を聞いた所、非常に良い、恐らく天(最も良い作品につける)になるとの評価を頂いた。すっかり気を良くし早速、世話人当てに投稿した。会場に行ってみると鹿児島の各地から50人程が参加していた。まず歓迎の挨拶を行った指宿市長の出した「席題」、「さるく(歩く)」の作句から始った。席題は即興で作らなければならない。一人1句づつ詠み、それを張り出して皆で評価する。その中から夫々自分が良いと思う句を1人7句づつ選ぶ。各句の得票数を集計し多く獲得した順に優劣を決める。私は篤姫が幼年時代をすごした今和泉周辺を往診して歩いている。NHKドラマが始って多くの観光客が細い道を連日列を成して歩いている。その様を感じたままに詠んだ「篤姫の、つら(顔)をしてさるっ(歩く)、今和泉」を提出した。開けてみると私以外の人の句は夫々点数を何票も獲得しているのに私の句にはゼロ票。篤姫を詠んだ似たような句が他にも3つあったがいずれも1~2票の結果であった。私はすっかり自信を無くしてしまった。会場にいること自体が居たたまれなくなった。合計したら350票もあるのに1票も入れてもらえなかったのである。勧誘してくれた人に愚痴をこぼした所、ここにいる誰もがそのような経験はあると慰められた。この会の名前が「にがごい会」と言う。にがごいは苦瓜の事でほろ苦さが身上である。思い直した。後は昨年の暮れ投稿してある兼題に賭けることにした。オバマ大統領じゃないがチェンジ。
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今日は阪神大震災から14年目。時は過ぎたが被災者にとって傷痕は決して癒える事は無い。震災は私が開業して2年目の冬。丁度3階を増築中だった。震災の影響で建築基準法が急遽改正されて工事は大幅な延長を余儀なくされた。そして費用の追加も馬鹿にならなかった。安全のためには仕方が無いと我慢した。震災の日の今日、その増築した3階の屋上を使い防災訓練を行った。2階病棟から火が出て、屋上で逃げ遅れた人を消防のはしご車が救出するとのシナリオで行なった。実際にはしご車が出動し敷地一杯を使って職員2人が地上に無事降ろされた。良く晴れた日であったが屋上でカメラを構える頬に北風が冷たかった。あの震災の起こった頃は工事の進捗状況を見るために屋上に登っていた。いつも凍えそうに寒かったのを思い出す。多くの苦難を乗り越えて今がある。その様な感慨を禁じえなかった。

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フラワーパーク指宿の早い春。one click~two clickで大きくなります。
エリカが可愛らしい花をつけました。
創作花壇の1足はやく咲かせたチューリップ。その周りに植えられた早咲きの桜、伊豆の踊り子のつぼみが膨らみかけていました。
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今、私はここに生かされている。この事実は自分自身が周りの状況に応じて選んだイエス・ノーの積み重ねもあるが私には何か大きな物に運命付けられていると思われてならない。私の父は私が今いる所で生まれ育った。そして母と結婚し満州に渡った。私が母のお腹に居る時に兵隊にとられソ連との戦闘の最中に死んだ。応召され入隊する時に生まれる子が男の子だったら自分の名前の1文字をいれた名前を付ける様に言い残した。私の名前は父が付けてくれた名前である。その後、日本は連合軍に敗れ、満州在住の日本人も追われる身となった。その様な混乱した状況下で私は生まれた。その時の日本人の運命は世界の2つのイデオロギーのせめぎあいに左右された。もしその事が無かったら私は今ここに存在しない。2つのイデオロギーとはソ連の共産主義とアメリカの資本主義である。日本には満州の日本人を連れ戻すだけの力は無かった。その時、アメリカはソ連共産党に対抗して満州在住の全日本人の本国送還作戦を繰り広げた。そして風前のともし火の私の命も救ってくれたのである。戦死した父の遺伝子を持つ私は偉大なるアメリカの意志によって、今の時代でさえ不可能と思われる帰郷を果し得たのである。父の帰りたかったふるさとに根付き、医師として病める人を助けている。神の意志のような大きな運命の力を感じている。

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いち早く南国の春を告げる指宿菜の花マラソン。スタート開始の9時は曇り空で頬には凍えそうな北風が吹き付けたがその後、次第に晴れて絶好のマラソン日和と変わった。沿道に菜の花が咲き誇る指宿路に1万8千人のランナーが犇いた。コース沿いにある鹿児島フラワーパークは春の気配が満ちていた。

創作花壇のチュウリップ。球根を冷蔵庫に暫く入れて外に出すとチュウリップは春が来たと思って花を咲かす。促成栽培の結果である。

蝋梅。

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インフルエンザが猛威を振るっている。予防にはワクチン接種が基本であるが流行時は必要以外は外出を避ける。やむを得ない外出にマスクを着用する。そして帰宅後は手洗いとうがいをしっかり行なう。また充分に睡眠をとり疲れを残さない。栄養にも気をつけて体力を落とさない等である。それでもどうしても掛かってしまうことも多い。確実にするにはその一つ一つを見直すことである。例えばうがい。水を口含み最初から上を向いてがらがらうがいをするのではなく、最初は口を漱いで吐き出し、次に新しい水で喉の奥をうがいする。また口腔内をかねてよりきれいにしておく。口腔内には多くの細菌がうようよしている。特に舌の表面粘膜には多い。細菌から分泌される酵素はインフルエンザウイルスが喉や気管の粘膜に侵入しやすくするのでインフルエンザに罹りやすい。舌ブラシか歯ブラシにガーゼを被せて奥から手前に舌の表面のコケをソフトにふき取る。また歯垢は細菌の塊なので歯磨きをしっかり行なう。 お年寄りの入居している私のグループホームではインフルエンザワクチンの予防接種に加えて、このような口腔ケアをしっかり行なっている。ここ数年はインフルエンザになった人が1人もいない。
指宿菜の花マラソン 画像を拡大してみてください。ランナーの列が見えます。
取材中のヘリコプター
年を取ると嚥下機能が落ちる。脳梗塞や変性疾患などで喉の動きが悪くなる球麻痺では飲み込めず気管に唾液や食べ物が垂れ込む。そして誤嚥性肺炎がしょっちゅう起こる事になる。栄養障害で活動も悪くなる。廃用から寝たっきりになってしまう。食べる働きを如何に保つかがQOLに影響する。飲み込みの悪い人の嚥下機能を改善させる簡単な方法を考えた歯医者さんがテレビで紹介されていた。寝たっきりの方が見事に回復して患者さんの家族は勿論、歯医者さん自身が驚いていると言う。それは仰臥位に寝て伸ばした脚の親指をのぞける角度に首を挙げる。その姿勢を30秒間保つ。それを毎日続ける。のぞく時少し首を支えてやってもいいそうだ。普通に考えると寝たままでは気管に入るので起こして座らせ食べさせる方が良さそうだがこれは逆で、寝た状態で30度だけ上体を起こしてやり、首を少し前に曲げて食べさせると固形物も充分飲み込める。その角度が食べ物が口から直線で食道に続く形になりスムーズに流れる。常識を少し変えなければならない。
口腔ケアが学校保健、介護医療の世界で良くテーマとして上がる。その基本は歯磨きの習慣をつけることから始まる。習慣化するにはどうしても動機付けが大切である。前者は小さいときから歯磨き、うがいの習慣を付けて虫歯をなくし年取るまで自分の歯で食べようと言う事である。後者は口の中をきれいにして呑込む力をつけて誤嚥を防ぎ肺炎にならないようにしようと介護する側への指導的面が強い。虫歯が出来て歯が抜けないと予防の大切さはわからない。後悔しても後の祭である。いろいろ口腔ケアの重要性を理屈を並べても暖簾に腕押し。私の知っている歯医者さんが良く使う動機付は、前の夜に使って食べた茶碗をそのまま洗わずに翌朝ご飯をよそって食べますかと語りかける。たいていの人がそれは厭だなと思う。医療の場合、入院患者さんの口を見ればその病院の看護や介護の程度が一目でわかると言うと皆プライドがあるので一生懸命に努力するようになる。食後のうがいが良いと思っている人は多い。しないよりはましだ。しかし歯磨きに比べたら非常に劣る。歯磨きも通り一遍では効果がない。歯1本1本を20回づつ意識して磨く事である。歯茎の刺激は脳を刺激する。歯茎すっきり頭すっきり勉強や仕事がはかどる。ボケも改善する。
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