ニコチン含量とタバコの害。軽いほうがむしろ害が大きい。軽いタバコが増えた影響で受動喫煙の害が心配されている。軽いタバコはフイルターの所に空気穴が沢山開いている。そのため飢餓感が強く深く吸い込み根元まで吸う。ニコチンでなくタール分もより多く呼気にでる。1日に吸う本数との関係は少ないほどニコチン切れが起こりやすく強いニコチン依存が形成される。日本人の喫煙率は男性の41.2%、女性が12.4%である。男性は減少傾向にあるが女性は増加傾向で20代にピークが有る。40%の地域も有る。女性は隠れての喫煙が多く、1本を何回にも分けて吸うなど本数も少ない。それ故ニコチン依存が生じやすい。妊娠可能性のある女性が1本でもタバコを吸うと子宮外妊娠が起こり易い、妊娠しても胎盤の血管が収縮し酸素不足から胎盤が大きくなり子供に悪影響。軽い、重いは関係ない。軽いほうが周りに及ぼす受動喫煙の害が大きい。外で吸ってから部屋に入っても呼気にニコチン、有害物質が相当量含まれる。タバコの本数と体への害は必ずしも平行しない。問題は本数でなく吸うか吸わないかであろう。因みに最近の調査では常習喫煙者が1日の平均本数は男性21.7本、女性16.4本である。



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顧客の満足(CS)は従業者(ES)の満足であり、それは従業意欲のモチベーションに繋がる。禁煙を勧めて感謝される事はあっても恨まれる事は決して無い。禁煙外来は楽しい。まず病気の悲壮感が無い。和気藹々である。禁煙に成功すると医療者冥利につきる。禁煙のコツ。結果を直ぐに求めない。精神論でなくありのままに。禁煙の3つ難所。3日、3週間、3ヶ月。特に2~3週間目が最もきつい。これは禁煙後2週間目頃に脳のニコチンレセプターが最高に達し2倍も煙草が吸いたくなる。タバコの1口で目覚める再喫煙のわな。この時期をしっかりニコチンパッチで乗り切る。酒の席などポケットにニコチンパッチを忍ばせておき吸いたくなったら即座に貼る。最後に喫煙と糖尿病の関係は喫煙者は非喫煙者の糖尿病罹患率が1.8倍である。糖尿病が癌に罹る割合も非糖尿病より高い。癌との因果関係が深い。高齢だからとの諦めは禁物。高齢者でも薬を使い禁煙させる。妊娠した人にはニコチンパッチは禁忌なのでチャンピックスを使う。
なかなかタバコが辞められない人への一言
「楽なのに!」
声を掛けなければ始らない
「決心する事だけでもたいしたこと!」
「最初の2週間はお見合い期間。何度でも挑戦。素晴らしいライフのゲット!」
油断による再喫煙。
「習慣、記憶 唇さびしさ、手持ち無沙汰!」
タバコは心が霞むし、周りも霞む。


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子供の不登校は煙草による鬱と関係する事が分っている。喫煙者の60%が欝の傾向に有ると言われている。実際、精神科に通院している患者さんが禁煙外来に見える事も多い。このような患者さんに禁煙補助剤を使用すべきかどうか迷う場面がある。それはニコチンパッチや内服薬のチャンピックスの使用の注意書きに鬱を悪くさせるので使わないようにと書いてある。これにはあまりエビデンスが無い。統合失調症、うつ病にも積極的に使って良い。厚労省は必ずしも国民の味方ではない。責任回避とも取れるからである。禁煙補助薬の副作用として頭痛、嘔吐、悪夢、不眠、鬱の記載がある。異常な夢はニコチンパッチ5.9%、チャンピックス7%と両者に差は無いし、心理的なものもあり気にする事も無い。どちらかで症状が出たならば12週間内でスイッチして続ければよい。京都大学の高橋裕子先生が関わっている禁煙外来の1/3が精神科外来患者でチャンピックスを使った内の半数がパッチにスイッチしているそうである。保険に縛られるならOTCで買った補助薬で量や期間など気にせず自分に合わせた使い方で良い。
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手術には麻酔は必須である。麻酔中には分泌物が増え、気道が塞がり換気が損なわれる。それに加え術後は痛みによる呼吸抑制、痰排出困難で気道閉塞が起こり無気肺、肺炎等の呼吸器合併症が起こリ易い。普通でさえ大変なのに喫煙者の手術となるとなおさらの事である。手術に備え直前に禁煙を始めてもむしろ危険である。禁煙して2~3日目に咳と痰が増え気道の状態が悪くなる。丁度術後の回復期の大切な時期と重なる。これは禁煙した事で、それまで煙草により壊された咳反射を惹起する気道の微絨毛と粘液を作る杯細胞の再生が始るためである。そして気道過敏性の咳と痰が増加する。正常な気道環境に戻るのには禁煙開始から6週間は掛かる。緊急手術は仕方が無いにしても予定手術なら禁煙して6週間待たなければならない。
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