記憶障害、判断障害、見当識障害、失行などの中核症状による戸惑いから誘発される周辺症状としての行動・心理症状(BPSD)が介護を困難な物にします。一般に生活のつまづきで傷ついた心や体を癒すのはくつろげる我が家での平凡な生活です。病む過程の中で生活退行や依存が出て来ます。出来る事も出来なくなったとして受け取られ易いのです。新しい環境で再生させるには、濃厚なお世話でなく、どうしたら不必要な世話をしないで過ごせるか、スムーズに動ける環境を作り出すかです。それにはどんな問題があり、それをどのように乗り切って解決できるか、グループホームは運動能力や精神機能の回復の訓練室になれます。住み慣れた所で自分らしさを取り戻し行動をスムーズにする環境とケアの有効な一体化がグループホームでは可能になります。残されたセルフケアの能力をフルに引き出すには環境が重要な役割をします。利用者と介護者の自由自在なかかわりも良い刺激を与えます。ケアは協働で進化します。それにより介護者も恩恵を受けます。環境それ自体がケアとなります。規則や日課に縛られた画一的なケアに陥りがちな老人保健施設や特老のケアを個人本位の生活援助の出来るグループホームに近づけようとしてユニットケアへの移行が進んでいます。グループホームは小規模ながら機能面からは大きな器です。大いなる可能性が広がります。
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