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秋の初風に吹かれ猛暑と消費財高騰で乱丁気味の心に冷静さが戻りました。開催前の混乱はさておき北京オリンピックでの日本選手の活躍は、巣ごもり状態の国民に最高の感動と元気を与えてくれました。女子の活躍と素晴らしいチームプレーが印象的でした。
医師が逮捕され医療界に大きな衝撃を与えた福島県立病院での帝王切開死亡事故裁判。医療に携わる者として理不尽な思いをして来ました。無罪の判決が出て安堵しています。医療事故の原因究明や責任追及はどのような形で行なわれるべきかの一つの答えが出ました。また診療中の患者が受けている疾病で亡くなった場合には医師法21条の異状死の要件を欠き警察に届出る義務は無い事が明確になりました。去る7月25日県医師会で「医師法21条の改正と医療安全調査委設置法案大綱成立の経緯~保岡先生の協力を得て」のシンポジュウムがありました。裁判結果は政府が臨時国会に提出予定にしている3次法案に対する議論に影響を与えそうです。
ワクチンで防げる病気はワクチンで防ぐとの考え方の強い欧米ではワクチン接種率が100%に近いそうです。日本での認識はまだまだ薄く、年間に3万人が麻疹に罹り、世界の国から麻疹輸出国と批判されています。小児科医として長年、麻疹にも関わられた鮫島信一常任理事の時言時論「8月4日をはしかの日」の提案には、「どげんかせんにゃならん」との先生の叫びが感じられます。
医療崩壊を如何に阻止するかは、今の医療の喫緊の課題です。特集には6月の県医師会第163回臨時代議員会終了後に開かれた財務省向井内閣官房参事の講演を取り上げました。小泉改革は財源再建を中心においた社会保障制度の維持存続が中心でした。現政権の福田総理の下に置かれた国民会議は社会保障制度維持に加えて、その機能強化のためには何が必要か財源確保を含めてあらゆる方向からの議論を展開しており、その中間報告が主題でした。今後の医療制度の行方を占える内容であり、これからの医療経営のあり方に対する多くのヒントを示して頂きました。
去年の鹿児島に続き第21回全国有床診療所連絡協議会総会が8月2、3の両日ねぶた祭りで賑う青森市に550人余りの会員が集い「住民を支える有床診のあした」をテーマに開催されました。有床診の地域密着性をアピールするとともに次回の報酬改定では機能を適切に評価して貰い入院基本料を引上げるよう唐澤会長宛の要望書を採択しています。金メダル連勝のどの選手の4年間にも失意と努力の銀の裏打ちがあったようです。医療崩壊の文字に象徴される努力しても報われない今の医療界の逆境を銀の裏打ちに変えましょう。

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