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入梅した南九州は大陸からの梅雨前線が次々に通過し、大雨が続いている。余程具合が悪くないと雨の中を患者さんも訪れない。今日は朝の内に、晴れ間が覗いたお陰で患者さんが多く診療が昼過ぎまでずれ込んだ。私は低気圧にめっぽう弱い。夏には台風が南方海上に発生しただけでも体の芯から根気が失せ無気力に陥る。そして台風が近づく頃にはすっかりダウンし寝込んでしまい、いざと云う時の役に立たない。ここ連日の低気圧の通過で辛い毎日を送っている。朝の外来を終える頃にはエネルギーが底を尽き戦意喪失し無気力になる。午後は往診がある。昼食後、短い休憩を取り気力を奮い立たせて出かける。今日の天気予報では大雨洪水注意報が出ていた。しかし出かけるときは雨は小降りで傘もいらないほどだった。外は梅雨の良く似合う紫陽花が民家の庭先や垣根に競うように咲き誇っていた。最近はいろいろの形や色の品種があり楽しめる。それを眺めていると雨でも苦にならない。ところが途中、空が真黒になったと思うや突風と共に大粒の雨が横殴りに降り出した。土砂降りのたまった雨水が道路に溢れ川のように流れる。車も押し流されそうだ。なかなかやみそうもない。患者さんの門口に着いても車外は水浸しで車から降りれそうもない。仕方が無いのでやむまで車の中で待機する事にした。今日の往診は都合で2日分まとめて行く事にしているので少し焦りがあった。小降りになったところで車を降り玄関に突進した。傘を差してはいたがびしょ濡れになってしまった。皮肉な事に、診療を済ませ玄関に出て見るとほんの短い間なのに雨が止んで、すっかり空が明るくなっていた。庭にめをやると紫陽花が雨に洗われ生き生きと見栄を切る様に微笑んでいるのに気付きホッとした。

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