地元での病院実習を受けるため帰省していた子供が実習を終えて慌ただしく帰っていった。今、我が家は夫婦2人だけのもとの侘しい毎日に戻っている。子どもは高校から学校の寮に入り大学は県外と、すつかり自由な生活を続けて来た。ここ7年間というもの正月やお盆に1週間ぐらい帰って来るぐらいである。帰っても家ではお客さんの待遇を受け、何かと云っては外出してしまい家には居付かない。今度は1ヶ月もあるから家族らしい団欒が持てると期待していた。しかし、これも何時ものパターンの連続に過ぎず、あっという間に過ぎてしまった。いまさらながら親と子供の考え方のギャップを思い知らされた。巣立ちは既に家を離れた時から始まっていたのだ。今度の帰省中にも家族一緒に食事をする機会も殆ど無かった。お互いの生活パターンもずれていた。近くに居るとついつい意見したくなるのが親としての人情である。注意すると煙たがられ取り付く島も無いほどであった。あたかも自分ひとりで生きているような感覚である。毎日、遠く離れての一人生活を心配して、生活に困らないようにとせっせと仕送りもしているのにと悲しくなる。親としてはやりきれない。しかし考えてみると自分も同じ年頃の頃は同じようなものだったとここは我慢する事にした。歴史は繰り返されるのだ。
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早く起きて爽やかな鶯の声を聞きながらパソコンに向っている。カーテンを開け外をのぞくと雲が低く垂れ込め今にも雨が降りだしそうだ。鶯は行く春を惜しんで啼いているのだ。今年の入梅は遅い。その所為か桜、椿、梅に毛虫が繁殖して刺されて来院する人が多い。クリニックの庭にも何本か梅ノ木がある。天気が続き実も大きく育っている。例年はグループホームの入居者と共に梅落としをするのであるが、ある職員が梅ノ木の実を千切った後、全身に赤いぶつぶつが出来て痒くてたまらないと外来を訪れた。私がその数日前に垣根の屋根切りをして首や両手を毛虫にやられ2~3日痒くて眠れなかった。そのうわさを知っていたのだろう。注意しようかと思ったが帽子を被り長袖姿の重装備だったのでつい言いそびれてしまっていた。案の定、酷くやられている。その事があってからは黄色い赤く色づいた実が沢山落ちて散らばっている。しかし誰も拾おうとしない。一昨日、隣人が垣根の椿の枝を落して居る最中に毛虫にやられ全身に蕁麻疹が出て駆け込んだ。南方で発生した台風が秋台風のコースを取っている。そして空はまるで秋の気配が漂っている。地球温暖化の影響をひしひしと感じる今日この頃である。

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