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< 蝶の乱舞 | メイン | 江戸仕草 >

 鹿児島のあちこちの道沿い、丘の斜面、空き地には黄色いコスモスに似た花の群が咲き誇っている。5月の今が盛りである。地元ではこの花を特攻花と呼び若くして命を落とした特攻隊員を偲ぶ花である。なにか物悲しさを漂わせる花である。62年前の第2次世界大戦末期、日本の戦局が悪化、戦艦大和も沖縄近海で撃沈されると言う状況の中にあって戦闘機に爆薬を搭載し人間爆弾として敵艦めがけて突っ込む特別攻撃隊が構成された。お国の為とマインドコントロールされ拒絶できない半ば強制的な雰囲気の中、主に17~20歳の志願兵が選ばれた。正常な思考が出来たとも思われない。限り有る命に突然向き合う心境は到底想像できない。その苦しみはいかほどであったろうか。主戦場の南方海域に近い鹿児島には航空隊が多く作られた。そこを拠点に爆弾と片道だけの燃料を積んで、沢山の特攻機が飛び立った。二度と帰らぬ若者を見送るほうにも悲壮感が漂った。その地上と空の境に鮮やかな黄色の花が揺れていた。すべての人々の心に忘れえぬ花として刻まれている。画像

 

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