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先日書いた患者さんについての続編。つい最近、私の住む町では独居や老夫婦だけの世帯や認知症の高齢者をその周りの地域住民の皆さんで見守るネットを立ち上げ活動を始めている。在宅医療を続けて10年近くにもなる私のこの患者さんも一人暮らしで最近は認知症も出てきてこれから周囲の理解と見守りが必要になると考え包括支援センターに相談する事にした。患者さんの病気や生活ぶりに昨日の状況を説明し、今後の対応をお願いした。センターは直ぐに対応してくれ一日も置かずして経過報告をもらった。包括支援センター職員が患者さん宅に出向いて民生委員、地区公民館長それに隣近所の人達、件の駐在さんにも集まって貰い、本人を交えて話し合ったとの事。近所の人の話ではどんな様子かを見に覗くと必ず「上がらんな」と招き入れ、お茶にお菓子を出してくれる。ところが、途中で自分が誘った事をすっかり忘れて仕舞い、勝手に人が上がりこんでお茶を飲み、お菓子を取って食べていると騒ぐ事が度々と言う。それを聞き私は初めて患者さんの事を心配したあまりうっかり認知症の事を忘れてしまい本人の訴えを信じてしまっていた。そして駐在さんとお隣のご夫婦に迷惑を掛けてしまっている事に気付いた。しかし早とちりしてしまったが周りの方々が集まり認知症のことを知ってもらった上で今後の接し方や支援の方法を話し合ってもらえた事は非常に有意義だった。包括支援センターの方からはこれからは集まった皆で患者さんをしっかり見守って行きますとの返事を貰った。地域の人たちに認知症の事を知ってもらい支援をお願いする良い機会であった。主治医としての私の責任はいっそう重くなった気がしている。

 

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