昨夜、私の属する医師会の支部医師会員が集まり耳鼻科専門医を講師に花粉症の勉強会を開いた。鹿児島でもわずかだがスギ花粉の飛散(1視野に2個)が始まっており、耳鼻科医院には花粉症の患者さんが増えつつあると言う。日本人の花粉症有病率は16%と高く、国民病と言われるほどだ。以前は中学生以上にしか見られなかったのが最近は1~2才の低年齢化にも有るとの事で診断が難しそうだ。現在の中学生におけるIG抗体保有率は40%である。全国の通年性アレルギー性鼻炎は18.7%、スギ花粉16.2%に対し鹿児島では通年性が30.8%と多く、スギ花粉は4.7%と低い。鹿児島の場合はヒノキ花粉が多くスギ花粉は少ない。関東の場合、スギ花粉症は鹿児島の10倍もある。スギ花粉の飛散は2月から3月がピークであるがヒノキ花粉は3月から連休の続く5月となっている。それゆえ鹿児島での花粉症は遅くまで続く。花粉症は大気汚染の無い地域にも多く大気汚染との関係はあまり考えられない。沖縄や大島それに北海道にはスギ花粉は無い。鼻アレルギーの人は南の楽園の沖縄に避難したほうがよさそうである。治療に使う抗アレルギー剤には多くの種類がある。昔なじみの一世代抗ヒスタミン剤は眠気を誘うのが欠点である。ついこの間、高速バス走行中の運転手が意識朦朧となり気付いた乗客が何とかバスを止めて大惨事ならなかった。運転手が2~3日前より風邪薬を飲んでいたとの報道があった。市販の風邪薬には普通に配合されている場合が多いので注意が必要である。アメリカでは一世代の薬を飲んで車を運転すると違反に問われる。最近の2世代の抗アレルギー剤は脳移行が少なく眠気が少ない。2世代抗アレルギー剤にロイコトリエン拮抗剤にステロイド噴霧剤を併用すると確実である。一日に朝夕2回飲むアレグラなど薬剤と1回で済むクラリチンなどの薬剤があるが2回飲む薬のほうが調節がしやすいのだそうだ。花粉症があると分っている人は花粉飛散の始まりそうな2週間前から予防的に内服する方が良い。兎に角、酷くならないうちの治療が良い。レザーを使った治療も行なわれる。ほかに減感作療法がある。杉花粉の抗原を最初の半年は週1回あて注射し、それを半年間続け、その後は月1回の3年間継続する。これで殆ど抑えることが出来るという。また外国では舌下免疫療法があるそうだ。日本の耳鼻科医は約1万人、これから忙しくなる。
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