
秋もそろそろ終わりに近くなり大気も冷たさを増して来た。さすがに暖かい南国指宿の朝夕も冷え込むようになり街中を流れる側溝から湯気が立ち上り温泉町の風情が引き立つ。指宿は海岸の白砂に湧き出る温泉を利用した砂蒸で有名だが、最近、駅前やビジネスホテル、公園や遊技場の横などに足湯が作られていて誰でも手軽に楽しめる。土地の人は勿論、観光客に喜ばれている。温泉の効用は昔から数え切れない程の能書きがある。しかし最近まで心臓病に関してはなんらエビデンスの無いま入浴は控えた方が良いと言われてきた。鹿児島大学医学部は霧島温泉にも付属病院を持っている。そこでの経験から循環器機能に温泉は良い効果を及ぼすことが早くから知られており、それをヒントに同大学の循環器病内科で検証した結果、薬物に反応しない心不全患者の心機能が回復したとのデーターを得て温熱療法を心不全の治療手段として使っている。それにはサウナを使う。一方、国立循環器病センターでは足湯を使って温熱治療を行い移植を待つ人工心臓臓装着中の重症拡張型心筋症の20代男性の心機能を回復させたという。足湯の温度は42度で15分浸かり30分保温する方法である。体の深部温が上がり抹消血流がスムーズに流れることで心臓の負担が減りポンプ機能が回復したと思われる。


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