猫を繋ぐなんて私の知る限りでは近くの小児科医院院長が飼い猫に首輪をつけリードを引いて散歩に出かけるのと私自身が止むに止まれぬ理由で部屋のなかに猫を繋いで飼っている位かなと思っていた。所が昨日のテレビに我家とそっくりの繋がれた猫が出て来た。それも着物を着せられたうえ帽子まで被されているではないか。猫を繋いでこっそり飼っている当方としては他人が聞いたら虐待だと言われそうで後ろめたく思って居ただけにびっくりした。少しの行き違いでさえ厳しく指弾するプチライトのマスコミが平然と映像を流し批判もしない。件の猫は無人駅で駅長代わりに繋がれて乗降客にかわいがられているとの触れ込みでニュースに取り上げられた。猫は犬と違い自己主張の強い動物である。自分の好きなところに勝手に行くのが普通である。アナウンサーはかわいがられて喜んでいると言ったが私には駅の改札口に繋がれ猫は見ず知らずの乗降客に触られ油断のならない子供にまでみくちゃにされ逃げる事もできずすつかりしょげ返って居る様に見えた。私が在宅医療をしている患者さんの家の猫は飼い主の患者さんに終日べったで離れなかった。急に患者さんが入院する事になり猫を知り合いに預かってもらった。1ヶ月で退院して帰り猫も返されてきた。どうしたことか患者さんに2日もの間警戒して近づこうとしなかったそうである。猫は人間には非情である。ある人が猫の子の処理に困り袋に入れて遠くに捨てに行き帰ってみると自分より早く捨てた積りの子猫が一足先に帰っていたという話があるほど猫は飼い主より家が大切なのである。
Dog & Cat .
英語で 土砂降り、てんやわんや!
うちの犬猫に限ってそう言う事はない。生まれてすぐから座敷で一緒に育った犬、猫同士なので、いつもじゃれあい舐めあって過ごしてきた。ところが私と猫とは相性がすこぶる悪い。私が近づくと目を見開き、口が裂けた夜叉面の形相でシャーとうなり威嚇する。構わず接近すると前足の鋭い爪で引っ掻く。それはまだいい方だ。ある日、私の睡眠中に何を錯覚したか私の足首を噛んだのである。私は一瞬、何が起きたのか判らず飛び起きたのは言うまでもない。痛みもさることながらしばらく茫然自失。一番安心安全な場所で訳のわからない災難にあったのだ。猫には理不尽だがこの期に至っては猫との同居は精神的に無理である。どうしたら良いものかと妻と議論、妻にはじゃれ付き甘えるので私の気持ちなど理解してくれそうもない。そっけない。喧嘩の末、外に放り出すことに話が付いた。ところが温室育ちの猫のこと、他の野放しの猫にやられて体中,血だらけでよごれて痛々しい。敵ながら私もさすがにかわいそうになった。住み分けをすべく私の行動範囲外に首輪をつけ紐で繋ぐことに話が付いた。やっと私もくつろげ、言い争いもなくなり家の中は安泰だ。犬のほうは最初こそ猫を気にして近づいていたが、現在はこれまでの関係が何だったのかお互い無関心を装い生活をしている。しかし私には後遺症が残ってしまった。以前、猫が寝ていた家具の前や、机の横を抜けるとき不意に足が出てきて引っかかれる様な気がして,立ち止まる。遠くにつながれた猫を見てやっと思い直す、それの繰り返しだ。私と猫がそのような関係になったのには理由がある。猫が赤ちゃんのとき2階から落ち、後ろ足を骨折した。そこで私はシーネを当てて治療した。それが痛かったためか、回復しても私を恐れるようになった。そして私が近づくと威嚇するようになった。せっかく良くしてあげたのにとの思いもある私。猫につらく当たるようになってしまった。関係がますます悪化、仲直りの機会を失って行った。