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2007.10.28 19:53 |  開業 / 病院経営  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

最高の桜島

今日は私が大学付属病院外科に入局し最初に外来係に配属された時の医長で現在は祖父からかぞえて3代目院長になっている病院の創立百周年記念式典に招待された。会場は鹿児島市の繁華街を見下ろす城山の高台に建つホテルの一番大きいホールを使って縁故ある300名近くが出席して盛大に行なわれた。久しぶりに会う先輩、後輩も多く、まるで同門会の様に懐かしい昔話に花が咲いた。4時間近くの楽しい時間は瞬く間に過ぎた。外は秋晴れに恵まれ、城山から見る桜島はこれまで眺めた中でも最高の姿に感じられた。城山はかって西郷隆盛が征韓論に破れ下野し帰郷、私学校を作り1877年私学校党に擁せられて挙兵し西南戦争で敗れて自刃した所であり薩摩人にとっては命の山である。私は城山の麓の西南戦争の弾痕の残る私学校跡にあった大学医学部で学び、付属病院で臨床修練を受けた。学園祭、リクレーション、散歩など事あるたびに城山に上り櫻島を眺めた。今の季節に私の結婚式も建て直され新しくなっているが同じホテルで、また時が移り三男もつい2年前に同じ場所で挙式した。今は大学跡には鹿児島医療センターが建っている。私の自宅は城山の西側にあり医学生の時から鹿児島医療センターでの勤務を含め20年余りを城山のなかを巡る登坂道を朝な夕な通った。それほど生活と共に有った山であり、特別な思いがある山である。

 

 

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今さかんに病院の勤務医、特に救急医不足、地方の小児科医、産科医不足が取り上げられている。その理由に長時間勤務、過重労働が言われて、それに耐えかねて辞めて行く。そして今より給料の良い楽な職場を探したり開業する人も多いといわれている。果たしてそうだろうか。理由は夫々に有ると思う。多くの人は医師と言う職業を小さい頃から町のなじみの開業医をイメージとして育っている。それに憧れて医師になる人も多い。それゆえ開業するまでのステップとして大学病院、大きな病院で修業するのがこれまでの医師の通る道であった。その中の限られた人が研究者や、勤務医として残ってきた。今、医療医学が細分化し複雑、専門的になり人間全体を見る余裕さえ無くなりつつある。そして不確実性の多い仕事にも拘らず少しのミスも許されなくなった。これでは小さい頃からの憧れのお医者さんの理想の姿をいつの間にか見失ってしまう。冷静になり立ち止まった時逃げ出したくなるのは人としての情である。

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