でんさん
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2007/10 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

新着コメント

新着トラックバック

2007.10.22 07:21 |  診療  |  生活 / くらし  |  趣味  |  旅行 / 宿  |  その他(医療関連)  |  でんさん  | 推薦数 : 0

999銀河鉄道 

夫婦で団体旅行に参加,朝はやく汽車で広島を発ち夜遅くに指宿に着いた70歳代のご婦人。やっとの事で旅館に落ち着き足を伸ばして寛いでいる所に鼻血が出た。押さえて様子を見ていたが激しく出血して止まらないと浴衣の前を血だらけにして丁度当番医の私の診療所に訪れた。耳鼻科の患者さんであるが生憎、耳鼻科は開いていなかったと言う。鼻血もピンからキリまで有り大変な事になる人もいる。この地区では耳鼻科との連携はされていないので、県都まで救急車で搬送する場合もある。そういう事もたまに有るのでたいした事で無いようにと祈りながら診察した。高血圧があり薬を飲んでいるらしい。測定では血圧も高くないようである。聞くと旅行に出る3日前にも同じほうから鼻血が出て地元の耳鼻科を2日間受診した。そしてタンポンだけの処置で済んだと言う。患者が詰めた塵紙を外すと大きな血魁がズルッと出てきたが新しい出血はなさそうである。キーゼルバッハからの出血の様だ。念のためタンポンを詰めた。安定剤を飲ませ様子を見ることにした。その間、患者さんも落ち着いて尋ねたい事があるという。旅行の計画では明日の朝早く汽車で指宿を発ち青森に向かう予定だが、このまま参加して大丈夫でしょうか~と悩んでいる様子。それにしても指宿にやっと着いたのもつかの間、取って返すように遥か遠くの青森に直行なのかとの思いがして聞き返した。確かにそうだったはずだが気が動転しているので自身が無い様だ。ご主人を呼んで確かめたが矢張りそうだった。この旅行企画は、あくまでも汽車に乗り秋の景色を楽しむのが目的だという。2泊3日で明日は青森に向かうとのことだった。若者にも無理では無いか。歳が行ってから大変な旅に参加したものだが、他の団体客や夫に迷惑がかかるのを慮り、このまま詰め物をしたまま旅を続けて良いか聞いて居る様だ。私は無理ではないかと答えた。明日早く耳鼻科を受診するように紹介状を書いて渡した。ご主人は直ぐ納得してくれたのだが、一緒に参加している夫婦の友人が現れ、折角の旅行だ、どうにかしてくれと懇願する。私は責任をもって旅を続けて良いとはどうしても言えないと説得した。それでも諦めきれない様子なので困り果て、私の命あっての物種ですよとの殺し文句で何とか引き下がって貰った。それにしても欲張った旅があるものだ。

篤姫」のロケが行なわれた指宿の多良浜公園

画像

 

 



 

固定リンク