本来病院が受け持つべき夜間、日曜、祝日の二次救急医療対応の病院群輪番制は、病院の多い都市部と違って地方では面積の割に人口は少なく地域医療計画で病床数が限られ病院も少ない。二次救急医療体制では病院に代わって有床診療所が拠点となっている。市町村合併による医療圏域の分割、後継者不足、相次ぐ診療報酬削減による不採算からの無床化で有床診療所が大幅に減っている。報道される勤務医と同じような状況が地方の有床診療所の医師にも起きている。生き残った有床診療所の医師は使命感だけで救急医療に携わっている。一人診療所医師の場合、当日昼間の診療に続き一晩中の夜間診療と翌日の通常診療で体力は限界に来ている。このままでは地方の救急医療体制は破綻するところが続出する。相次ぐ診療報酬削減で経営の苦しい中での輪番に備えた従業員の雇用維持は大変である。それに対する補助費用は少なすぎる。医療制度改革による採算性の破綻、特に療養病床再編のあおりでのベッド放棄、政府が進める在宅医療政策での有床診療所病床の介護施設転換の誘導で無床にする所も出て来る。これまで有床診療所の院長は自分の後継として子弟を医師にする努力を続けて来た。そのお陰で地方の医師の確保が出来ていたのも事実である。有床診療所の存続が出来なければ後継者を作る努力もしなくなる。今年1月からは特別な条件がない以外、新たな有床診療所の設立は出来ない。これでは地方の地域医療に情熱を持った若い医師の参入を阻害する。ますます地方の医師不足の悪循環は進むであろう。これまで医師会が使命感を持って自主的に運営して来た救急医療対応は医師会内部だけでは解決できる問題ではなくなった。これまで医師会にまかせっきりの感があった救急医療体制や地域医療について行政は現実をしっかり見据えて対応しなければならない。そうでなければ行政の使命である住民の命は守れない。
1.病院群輪番制病院等運営事業(県の医療圏毎の二次救急事業)の目的は休日および夜間における入院治療を必要とする救急患者の医療確保である。
2.日曜、祝日対応の在宅当番事業(市町村事業)
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