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< 蜘蛛の糸の後日談。 | メイン | 厚労省は現場認識を新たにすべき。 >

認知症の人は日に何度も食餌を取ろうとする。これは食事をした事実を覚えられない前向性健忘の所為である。また家族の顔もわからないなどすでに覚えている事を忘れてしまう逆向性健忘もある。記憶には見聞きした事をメモ程度に覚える短期記憶とそれに関連した脳領域に保存された長期記憶がある。前向性健忘は海馬でメモ程度に保持されている短期記憶が長期記憶として大脳に刷り込まれる機能が障害された状態であり、逆向性健忘は器質的病変により脳細胞が壊れ、そこに保存されている記憶が失われる。記憶の種類には意味記憶、エピソード記憶、感情の記憶、手続き記憶がある。各記憶は夫々に登録、保存される脳の領域が違う。自転車に乗る、釘を打つ、小便するなど体の覚えている手続き記憶は小脳、学習して覚える意味記憶、一連の出来事を覚えるエピソード記憶などは大脳皮質、快、不快の感情の記憶は扁桃体と言う具合である。失われている記憶の種類を見極め残された機能を活用する事も認知症対応の選択肢である。頭が覚えていなければ体が覚えている。誘導することで機能を補える。童謡に歌を忘れたカナリヤの歌詞がある。カナリヤの啼く能力を司る脳は1年1年作り変えられるので前の年に獲得した手続き記憶は削除され次の年に旨く啼く為には最初から練習をやり直さなければ成らない。人の場合の様に、1回自転車のりを覚えれば一生乗れるのとは違いカナリヤは啼くのを忘れて仕舞うが再度チャレンジ出来る。決して認知症ではない。

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