北薩の大口でクリニックを開業している友人が3月に小規模多機能ホーム開設した。前々からその見学に行きたいと思っていた。暖かさに桜も満開のとの報道に釣られ、若葉で萌え立つ山並みを遠く近くに見ながら九州自動車道を北上した。花曇の穏やかな天気に恵まれ道沿いに拡がる山や野にはまさに桜が満開となり桜吹雪が舞っていた。栗野インターを降り普通の道に入ると山あいの民家の庭や垣根には黄色、赤、紫の春の花が咲き誇りまさに百花繚乱、桜に混じって鮮やかな朱色の桃にも目を奪われた。田んぼには蓮華の絨毯が拡がり、農家の素朴なたたずまいは時折車の窓から聞こえる鶯の鳴き声とともに懐かしい一副の絵を見る思いであった。大口市の繁華街を過ぎ町はずれの遠く霧島連山の望める広々とした田園の一画に立っている診療所に着いた。運の良い事に、院長である友人は丁度選挙から帰って来たところであった。連絡なしに行ったので私を見てびっくりした様子であった。帰ったばかりの所であったが見学したい旨お願いした所、取る物もとりあえずクリニックとは道を隔てた瀟洒な2階建てに案内してくれた。一階が通所サービスのスペースで明るく広い。寄付してもらったというグランドピアノが置いてある。1度に5~6人は入れる浴室は鹿児島県の北海道といわれるぐらい寒い土地なのであろうかり浴槽部分以外床暖房がしてあった。今のところ20人が契約しているとの事であった。2階は泊まりの部屋が6室あり窓の前には広大な田んぼが広がり、若い頃観た西部劇遥かなる山の呼び声の台詞「カムバック シェーン」が聞こえて来そうだとはしゃぐと友人は少しはにかんで見せた。朝カーテンを開けると遠くに霞む高千穂の峰の御来光を拝めるであろう。なんとも素晴らしいスティエーションの所に有った。
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