次男が未だ4~5歳の頃だった。家族で郊外にドライブに出かけた。次男がおしっこを催したので公園らしき空き地の横に車を停めた。私と家内は降りて息子が用を済ませるのを車の前で待っていた。慌てて用を済ませて走って帰って来た息子が車の後に回り道路に出ようとした時と工事用のトラックが猛スピードで走ってくるのを私たち夫婦は同時に気付いた。その瞬間「止まって」とトラックの駆け抜ける轟音と家内の高い声が入れ混じった。母の大声に息子は身をすくませ立ち止まった。トラックは何も無かったように砂埃を立てて走り去った。今でもその時の事を思うと身の毛立つ。良くぞ今、息子が無事で生きているのは母の愛のお陰である。愛の叫びが息子の心に届いた。私はその時何もなすすべも持たなかった。家内には頭が上がらない。
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