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(これまでのあらましと続報)。先日、幻視のふらつきのパーキンソン症候が急に出たお婆さんが息子さんと娘さんに両脇を抱えられ連れられてこられた話はしました。独身の息子さんとの2人暮らし。仕事に出る息子さんの賄いも出来ていた。娘さんは少しはなれた町に住んでおり、弟さんから急を聞いて駆けつけてきた。意識はしっかりしているのに歩きがおかしくすぐ転び危ない。そしてしきりに家の中に蟻が行列を作っているので息子さんにスーパーに行って殺虫剤を買ってくるように頼む。ご飯はちゃんと食べている。私の診断はレビー小体型認知症。アリセプトが効果があると判断しその日のうちにアリセプト3mgを服用させた。外来で治療するのは心配なのでベッドをやりくりして入院させた。病室では安心したのか少し表情も明るくなった。それまでこっくりこっり居眠りしていたのに目がパッチリ開いた。仕事を持つ息子と娘のことを心配していたのだろう入院して安心したのかその夜は何の不穏やトラブルも無く休んでいた。次の日は少し幻覚のあると思われる話をするが体の動きも良くなって来た。アリセプトが効いているようだった。それから1週間後にアリセプトを5mgに変えた。現在まだ入院中であるがここの病院には蟻はいないと言うなど幻覚はすっかり無くなった。ゆっくりの歩行もはあるが安定しており歩行リハビリ中である。レビー小体型認知症にアリセプトが効くとされる。専門書によるとパーキンソン病では基底核にレビー小体が局在しているがレビー小体型認知症では皮質下の中脳、間脳に広く分布していると記載されている。アセチルコリン分解酵素抑制作用のアリセプトが効く理由が何となく分る。
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