フラワーパークの花壇
トランペットフラーワー
ト音記号
もうすぐクリスマス

ハイビスカスと蝶
朝7時車との接触事故で転倒したバイク後部座席に乗っていた16歳の少年が、後頭部と左肩を強打、一過性に意識を失ったとして救急車で搬送された。運転していた別の少年は大腿骨々折があり近くの整形外科に運ばれた。打撲部を相当痛がっていたのレントゲンをとり頭をCT検査したが特に打撲以外に所見はなかった。しかし様子を見るために入院させ消炎鎮痛治療をした。バイタル上も異常はなかった。夜の当直の看護師の話では母親が付き添っていて大声で何か言い諍いをしており、朝には母親は帰って行った。彼は朝食もちゃんと食べた。しかし左の目が見え難く左手の握力が無いと訴えていると看護師が言うので病室に行ってみるとぼんやりして顔に生気が無い。受傷直後は、分らなかった脳出血が酷くなったのではないかと心配になり、再度頭部CTを撮ったが特に異常は無い。帰ったばかりの母親をもう一度来て貰い、一応、視力が落ちて手の握力が弱い、頭には異常は見つからないのでこのまま様子を見る旨話した。しかし母親は心配なので専門病院に紹介してくれと言う。祝日ではあったが家族の希望なので逆らうわけにも行かない。当の本人は朦朧としているし、当然母親の言う事には従うものと思い本人に相談無く引き受けてくれそうな病院に電話して了解を得た。ところがいよいよ行く段階になって本人に話した所、今まで目を閉じていかにも無気力だったのに突然目を見開き、母親に向かって余計な事をしやがってとどなった。自分に相談無く母親が勝手に事を運んだ事に切れたらしい。私に迄も悪態を吐き出した。さらにはベッドから飛び降り、今にも殴りかからんばかりの形相である。手の麻痺、視力の事などそっちのけである。父親にも来て貰ったが興奮は収まらない。交通事故の警察の事情聴取は痛がっていた関係で先に延ばしていた関係もあり警察の方にも来て貰った。今度は警察を呼んだのが悪いとののしる。俺の体は俺が責任を持つから退院させろとまで言う。そして病室を飛び出し雨の中をぬれながらバイクに乗っていた相棒の入院している病院に向かった。父親が追っかけやっと連れ戻した。どうしても収まらない。そこで家内の登場となった。家内は手ごわい4人の子供を育てた経験と痴呆介護の専門家でもある。先ず母親から彼の生い立ちの事から最近の状況までを聞き出した。母親によると彼が小学3年のとき首吊り現場を発見、それ以来、自殺したひとに追っかけられるといつもびくびくするようになったと言う。高校に進学し一緒にバイクに乗っていた同級生と仲良くなった。そしてタバコを一緒に吸い校則に違反したとの罰則で退学処分になった。それ以来、無断外泊はするは、両親に反抗するはで生活が荒れ出した矢先の今回の事故である。イライラのはけ口が両親への反発であり、少しの両親の手落ちを見つけては因縁をつける。それがエスカレートし相手をしてくれる大人の誰にでもあまえて盾突くようになってしまった。家内は先ず傾聴から始めた。否定しないで言いたい事すべてを吐き出させた。すこし冷静になってから彼の意見も聞かずに勝手に決めた事は悪かったと素直に謝った。そして両親が自分をどれほど心配して呉れているかをとくとくと説いた。何故友達の所に行こうとしたのかと聞くと、骨折した友達が心配でたまらず自分の責任からも看病をしたかったとのこと。手が麻痺してきたとか目が見えないとかいいながら裏腹の事を話す。おそらく暴言を吐いた手前、引き込みが着かず思いついた都合の良い言い訳だろう。心配の余り激しくののしる両親からも逃げたかったのであろう。その後、素直に紹介病院に行き諸検査を受けた結果どうもなかったと母親から電話があった。本人も私には悪いことをしたといっているとの事だった。午前中はドクターマーチに参加する予定であったが、それどころでない羽目になってしまった。遅くなったが一応会場に行ってみたが既にマーチは出発した後であった。それに雨も降っていた。ウオーキングは諦め代わりにフラワーパークに変更した。晴れた日には気付か無かった新しい発見があった。それは、沢山の鳥が木々の間を飛び交い、鳴いていた。何時もは多くの入園者で賑わい鳥が近くまで降りてこない事や周りの騒音で聞えなかったのだろう。雨にぬれた花々の鮮やかさもまた格別であった
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