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山の西側には指宿市街地が一望出来る。その大パノラマの遙か遠くに開聞岳が頭を覗かせている。
件のサファイア・プリンセスをどうしても諦めきれない。鹿児島港に寄港後は歓迎式典などの後、再び夕方の6時に出航する予定になっている。指宿沖を通過する時もう一度挑戦する事にし、今度は今和泉の道の駅に6時30分頃に着くように急いだ。明るい中で見れるのではないかと期待はしていた。残念なことに、この時期の日は落ちるのが早い。すっかり薄暗くなって仕舞った。私と同じ見学の人が三々五々集まって来ており、中には弁当持ちの家族総出の人までいる。遙か桜島の方向に目を凝らすとライトアップされた船影がこちらにゆっくり近付いてきて大隈の山際にはうっすら赤い大きな月が昇る。月明かり錦江湾を進むサファイヤ・プリンセス号はまるで秋田の竿灯を思わせた。せめて写真だけでもとシャツターを切ったがぼんやりとしか写らなかった。
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